- 著者
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林 浩一
- 雑誌
- 研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
- 巻号頁・発行日
- vol.2021-CE-160, no.9, pp.1-10, 2021-05-29
戦略コンサルティング会社に由来するロジカルシンキングの手法は,説得力のある提案や報告の作成に効果的なことから広く普及している.この手法では,主張や結論を根拠が支える論理の基本構造 (以降,論証関係と呼ぶ) を適切に扱えることが重要であるが,筆者らはこれまでに,大学での授業と社会人向け研修において,論証関係の読取り誤りが高い頻度で生じることを見出した.本論文では調査対象を広げることで,この読取り誤りの割合が年齢による差異がない一方で,職業・学歴による差異が大きいことを示し,学生に論理思考力を指導する上での課題を提起し解決手段について議論する.