著者
永崎 研宣 青池 亨 本間 淳
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2022-CH-129, no.13, pp.1-3, 2022-05-14

現在のデジタルアーカイブの多くは,実物をデジタル撮影した画像を掲載している.そのなかでは,現物のサイズを確認できるように定規を画像に写し込んでいるものが多く見られる.これは目視でサイズを想定しながらデジタル化資料を閲覧する際にはきわめて有用である.一方,関連のある複数の画像を対比したり重ねて透過したりすることは,デジタルアーカイブに搭載されたコンテンツの利活用方法として有効であるものの,この場合には,この画像中の定規は,目視でサイズをあわせるべく画像を縮小拡大しながら調整する際の参考情報でしかなかった.そこで,筆者らは,二つの画像に写し込まれたそれぞれの定規を画像認識によって比較し,画像サイズを自動的に調整するモデルを考案し,それに沿った実装を開発した.本発表では,このモデルと実装について報告し,今後の課題を提示する.

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ちなみに、2つのIIIF manifestの表示倍率や透明度を変更しながら位置合わせを行い、重ね合わせ済みmanifestを生成する作業には、昨年のじんもんこん研究会CH129で発表された「IIIF Canvas Alignment Tool」を使用しています(https://t.co/kcy0VBnVzg)。手前味噌ながら便利。https://t.co/3uY55neWNS

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