著者
佐野 誠子
出版者
和光大学表現学部
雑誌
表現学部紀要 = The bulletin of the Faculty of Representational Studies (ISSN:13463470)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.55-71, 2015-03-20

義楚の編んだ仏教類書『義楚六帖』における志怪引用の状況を調査した。『捜神記』、『宣験記』、『冥祥記』といった六朝志怪については、先行する仏教理論書『弁正論』や仏教類書『法苑珠林』に引用される資料からの孫引きがほとんどであり、文字の校勘に使える可能性はあるものの、新たな佚文資料を含んではいなかった。しかし、『列仙伝』、『博物志』、『感応伝』、『集異記』などにおいては、独自の引用も行っており、一部に佚文資料が含まれていることを明らかにした。仏教が外典に博物的な知識を求めていたがために、『博物志』、『集異記』といった書の佚文が残ることとなったのだろう。また、同種の博物知識を伝える書である『漢武洞冥記』についても大量の引用があるが、紙幅の関係もあり、別稿を用意する予定である。

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仏教書「義楚六帖」「弁正論」にも「孫皓溺像陰疼累月(孫皓が仏像に放尿したら股間を腫らしてのたうち叫ぶ逸話)」が掲載。なんかいろんな仏教書に載っているんだが当時相当有名な逸話なのか:『義楚六帖』所引志怪資料について(pdf) https://t.co/GzyqsEtUAN

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