著者
中道 芳美 鮫島 道和 顧 寿智 杉浦 敏文 Yoshimi NAKAMICHI Michikazu SAMEJIMA Shouzhi GU Toshifumi SUGIURA
雑誌
聖隷クリストファー大学看護学部紀要 = Bulletin of Department of Nursing Seirei Christopher College
巻号頁・発行日
vol.14, pp.169-176, 2006-03-31

絵画療法は、手、指、脳の働きを適度に緊張・緩和させるので、血液循環が良くなり、特に脳の前頭葉の部分を刺激し、神経伝達物質(ドーパミン)が放出され、浄化作用(カタルシス)を促す。適度な集中をくり返すことは、身体や脳の機能回復にも役立つ。どんな作品にしようかと図案構成をすることが、脳の思考回路を活発にする。絵画制作を通して自己表現をし、充実感、達成感を味わうことで情緒の安定を図ることが出来る。また、お互いの作品を認め合うことで、コミュニケーションが深まり、信頼関係が生まれる。そこには、言語としてのコミュニケーションだけではなく、非言語コミュニケーションも含まれる。この様な個別支援は生きがい支援となり、生活の質(QOL=Quality of Life)の向上を促す。絵画療法が、具体的な身体的な変化を生み出していることを、唾液中のコルチゾールを測定することで、確認することが出来た。

言及状況

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絵画療法とその効果の唾液コルチゾールによる評価 https://t.co/b9iCVD88ta これも面白かったけどみんな基本論文って読まないんだよね urlだけ置いとく
@PsyJelly こんな感じで https://t.co/2Klhs5kCIk 私は点と点での評価なので継時的に見たいなぁと思い心拍だったり皮膚発汗に惹かれましたねぇ

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