著者
伊藤 明生
出版者
東京基督教大学
雑誌
キリストと世界:東京基督教大学紀要 = Christ and the World (ISSN:09169881)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.158-183, 2015-03

パピルス46番は、最古のパウロ書簡集の写本で、チェスタービーティー図書館とミシガン大学図書館に所蔵されている。業者が販売したものなので、出処の詳細は不明であるが、紀元200年が作成年代と想定される。初期キリスト教会作成の写本として一般的であった、パピルス紙製のコデックス形態の写本で、ノミナ・サクラも見出される。最古の写本であるが、最も良い読みが保存されている訳ではない。様々な角度から、当時の書写の過程を窺い知ることができる貴重な写本である。写字生が書写する際に、どのような間違いをし、その間違いがどのように訂正されるか、など当時の写本作成の過程が垣間見ることができる。

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@_Osahiro @ant_onion @KentaroOnizuka @lupus211 @dietmokuhyou @mio_sng @mapacom @koudaiin @dh_number90 @777ume777 @safefield そういえば「コリント人への手紙」とか何に書かれていたのだろう?ってググったけど、これは写本だろうなぁー 出典:https://t.co/UyOhOwuenW(のP.163) https://t.co/mlUg76sNLO

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