- 著者
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林 在圭
イム ゼエギュ
Jaegyu Lim
- 雑誌
- 静岡文化芸術大学研究紀要 = Shizuoka University of Art and Culture bulletin
- 巻号頁・発行日
- vol.14, pp.21-30, 2014-03-31
人間の暮らしにとって衣食住は根幹をなすものである。ここでは、特に「衣」に焦点を当てて韓国服飾の伝統とその特徴についてみる。そこで、韓国の伝統衣裳の現状を知るために忠清南道舒川郡韓山の苧布の韓山モシを取りあげる。韓山モシは夏用の高貴な織物の生地で、伝統的に主に舒川郡一帯の韓山で生産されている。ところが、化学繊維の普及と増大によって苧麻栽培は激減し、韓山モシは壊滅的状況に追い込まれた。そのため、1980 年代半ばに伝統文化復活の一環として、地方行政の舒川郡や国が韓山モシの保存・継承のために力を注いでいる。そして、1990 年代には韓山モシ館を建立し、さらに2000 年代に入ってからは韓山モシ世界化事業団を組織化して、その復興に努めている。