著者
遠藤 仁
雑誌
宮城教育大学紀要 = BULLETIN OF MIYAGI UNIVERSITY OF EDUCATION
巻号頁・発行日
vol.56, pp.75-89, 2022-01-31

本稿では、明治期より親しまれてきた「マッチ売りの少女」の表現と文体のうち、特に文末表現に着目し、文語から口語へ、そして「読むための物語」から「語りかける物語」に変容していくプロセスをたどってみた。その結果、昭和20年代後半、折しも「岩波少年文庫」の創刊と相前後するかのように「デス・マス体」専用の軽快かつ安定した訳文に統一され、今日まで親しまれてきたこと、書きことばとしての規範性や形式性が強く作用した結果として、話しことばの標準化より20年あまりも早く訳文の現代口語化を完了していることが明らかとなった。

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PDFあり。 ⇒遠藤仁,宮田夏帆 「邦訳「マッチ売りの少女」の表現と文体(1)」 『宮城教育大学紀要』56 (2022/1) https://t.co/EEpvU1Kndv

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