- 著者
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青山 昌文
AOYAMA Masafumi
- 雑誌
- 放送大学研究年報 = Journal of the Open University of Japan (ISSN:09114505)
- 巻号頁・発行日
- vol.29, pp.47-54, 2012-03-22
本論文の目的は、フランスにおける芸術教育と生涯教育の現状とその歴史的基盤の研究である。 エコール・デュ・ルーヴルが述べているように、広範囲の一般の人びとに、芸術作品に関する学知と多様な研究方法と意味を開示することは、エコール・デュ・ルーヴルの1882年創設以来の使命の一つなのである。この精神においてこそ、エコール・デュ・ルーヴルの聴講生は、受講者数の制限はあるものの、正規学生向けの講義のうちの幾つかの講義に出席可能なのであり、作品を前にしての演習をも受けることができるのである。 このような公開の性格は、コレージュ・ド・フランスにおいても、注目すべきものである。 芸術は、ヨーロッパ市民社会において高い位置を占めており、芸術の社会的重要性が、芸術教育のこのような公開の性格の基盤をなしているのである。