著者
宮木 孝子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.(1)-(13), 2016-03-20

本稿は、北原白秋の近代幽玄体(新幽玄体)の形成をたどるささやかな試みとして、歌集『渓流唱』の短歌作法への管見をまとめるものである。その理念が白秋自身明瞭に作品上の表現となったとする作品中にあって、白秋の社会詠として、よく取り上げられる「秋夕夢 小河内三部唱」の「獅子舞の歌」から、その短歌作法を探り、考察する。その方法として、白秋の「新幽玄体」の表現にかかわる「写生」と「象徴」の意味を知る手がかりを、白秋が奥多摩で体験した神事の実際の記録に求め、照合して検証する。

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