著者
水間 宗幸
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 = The Journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.83-92, 2006-03

本研究では、成人した後にアスペルガー症候群であることを知った当事者のライフヒストリーを検討し、社会性の獲得を考察した事例研究である。先行研究がほとんどないものの、このような研究の重要性は今後の特別支援教育にとって重要な分野であると考える。本事例は、対人関係に困難さを持ちつつも高い社会性を獲得し、中学校の部活動のコーチをしながら一般就労しているケースである。この当事者との面談の語りと、それをまとめた本人の手記を中心に、ライフステージごとに発達のプロセスをまとめ、アイデンティティの形成と社会性と対人関係を発達的に分析することで、その獲得過程と成立過程を明らかにした。また適切な環境と必要な段階でのサポートが、彼の社会性を高めたと考えられた。今後の特別支援教育や発達障害者支援のために、同様に発達障害成人期の研究を積み重ねることが重要であると考えられた。

言及状況

Facebook (1 users, 1 posts)

12月6日の土曜の午後に東京大学で"ASDの成人当事者の、主観的な体験や支援のニーズ等について知るための"研究のためのインタビューを被験者として受けてきた。 受ける前に、男女間の違いまで踏み込んでいるアメリカの学校心理学の視点での博士論文 http://content.lib.utah.edu/cdm/singleitem/collection/etd3/id/2898/rec/282 とそれと、 ...

収集済み URL リスト