著者
緒方妙子 大塔美咲子
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.57-65, 2013-03

本研究は大学生の月経前症候群(PMS)と日常生活習慣、及び症状出現時の対処としてセルフケアしていることの実態を明らかにし、その関連性を探ることを目的としている。PMS症状に関しては、PMSメモリーリスト52項目1)の結果を、似通った症状2)をまとめて身体・精神・社会的症状それぞれ10項目とし、症状の程度別に示して分析した。統計解析は、単純集計による分析、及び相関に関しては、ソフトSPSS statistics19を用いて、Pearson の両側有意差検定を行った。看護学科女子大学生(1・4年生)212名を対象に質問紙調査を行った結果、以下のことが明らかになった。1.月経前症候群の認知度は4年生69.6%、1年生18.6%であり、学年差が表れていた。2.月経周期が規則的な有効回答者162名中、月経前に何らかの症状が現れる者は97.0%に及んだが、その内PMSを知らない者は56.7%であった。3.日常生活に影響があるPMS症状を持つ者は61.7%、症状が激しい者は30.2%であった。主な身体的症状は「眠くなる」、「下腹痛、腰痛」、「食欲の変化、下痢、便秘」、「ニキビ、肌荒れ」、「疲れ易い」、「頭痛、肩こり、冷え」、精神症状では「イライラする」、「無気力・憂鬱」、「集中できない」、社会的症状では「物事を面倒くさく感じる」、「-人でいたい」などであった。4.日常生活習慣の「運動」、「朝食の摂取」、「良好な睡眠」、「気分転換」は、PMS精神症状と有意な関連がみられた為、日常生活でのこの点での配慮がPMS精神症状軽減に有用であることが示唆された。5.日常生活に影響するPMS症状を持つ者で、セルフケア実践者は87%であり、その主な内容は、「十分な睡眠」、「気分転換」、「周りに"月経前"と言う」、「お腹・腰を温める」であった。この中で幅広い症状に最も多く適用されていたのは「十分な睡眠をとる(60.9%)」であった。
著者
金 蘭九
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.45-57, 2005-03

本稿の目的は、戦前・戦中期における傷痍軍人援護政策の史的展開を考察し、傷痍軍人援護政策における当時の実態と政策意図、あるいは行政と政策との乖離を歴史的分析および日韓比較を通じて解明することにある。戦前の日本においては、国家による障害者福祉政策はまず傷痍軍人に対する職業保護政策という、極めて軍事的色彩の強い政策として出発した。そこで、本稿は戦前・戦中期に実施された臨時軍事援護部の設置から傷兵保護院の設置、さらには軍事保護院の設置に至るまでの傷痍軍人援護政策について、実証的に検証した。This paper examined historical development of the relief policy for disabled veterans before and during WWⅡ. Specifically, comparative study between Japan and Korea, in addition to the historical analysis, was employed to elucidate the reality and purpose of such policy at the time and deviation of administration from the policy. In the pre-war Japan, the welfare programs for the disabled by the national government started out militarily,i.e., the job security policy for the disabled war veterans. Against this backdrop, the relief programs for the disabled veterans were empirically studied through organizational development; first the establishment of Rinji Gunji Engobu (provisional relief bureau for the military retired), second, Shohei Hogoin (home for wounded soldiers), and third Gunji Hogoin (institution to support the disabled veterans).
著者
高 継芬
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 = The Journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.35-45, 2017-03

上代、東国出身の防人やその家族が詠んだ歌が防人歌である。父母・妻子・恋人との別離の悲しみや望郷・旅情などが素朴に歌われていて、読む人の心を打つ歌が多い。《万葉集》中に収められた防人および防人の家族たちの歌〈東歌(あずまうた)〉とともに,古代東国の民衆の歌として貴重な作品群である。 中国にも『詩経』や『唐詩選』の中に万葉集の防人歌と似ている歌がある。小雅の「采薇」は詩経の中でも最も美しい詩とされているが、「出車」、 と並んで従来の解釈では、これは という遊牧民の侵入によって、西周が衰亡したことを嘆いた歌とされてきた。まさしく防人の歌である。 中国・唐代の玄宗皇帝の治世(8世紀)は盛唐と呼ばれて国力も充実し、その支配は東北辺境の幽州(まだ中華の中心ではなかった現在の北京一帯)から西北のタクラマカン砂漠周辺にまで及んでいた。「辺塞詩」とはこれら都から遠く離れた「辺塞」での異民族との戦いを舞台にした「防人歌」のことで、家族や友人との別れ、過酷な自然、望郷、出征の悲しみなどが歌われている。 国が違っても、同じ人間であり、その気持ちを日本の「防人歌」のような歌に託したかった心情は同じなのではないだろうか。このような観点から今後、日本の「防人歌」と紀元前に中国を治めた古代王朝「周」の時代の「詩経」及び漢詩や文選との比較研究を行いたいと考えている。その研究を行うためにも「防人」という語の由来について考察する必要があり、本稿は「防人」という語、中国の防人、日本の防人について論じる。
著者
金 蘭九
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.139-154, 2003-03

本稿の目的は、日本と韓国の視覚障害者教育政策の歴史的変遷を整理、比較研究し、障害者福祉政策のための1つの方向性を提示することにある。 また、本稿では、日本における視覚障害者教育政策の史的展開と韓国における視覚障害者教育政策の史的展開の、大きく2つに分けて考察を続けた。まず、日本における視覚障害者教育政策の史的展開は、盲学校の誕生、盲教育制度、教育方法の変遷、普通科重視の教育などの内容である。次に、韓国における視覚障害者教育政策の史的展開ほ、済生院の設立、盲教育制度、教育方法の変遷、ソウル盲学校などがその内容である。The formation of this study is to review and reorganize the historical changes of the policies of the education for the visually disabled in comparison between Korea and Japan, and then propose a positive direction for the policies of the welfare for the visually disabled. Firstly the two countries historical developments of educational policies for the visually disabled are analyzed and studied individually. In Japan measures were taken in setting up the schools fol the blind, revising the educational system and its method and paying attention on normal classes. Secondly, in Korea the following is the content of the development, e.g.establishing the Saiseiin, revising the educational system and its method and setting up the Seoul school for the blind.
著者
衣笠 一茂
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.107-116, 2003-03

筆者はこれまでの作業において、現在の社会福祉の実践を規定している「原理principle」と、その論理的な基盤を構成している「価値value」についての批判的な検討を行ってきている。そこでは、既存の原理や価値に基づいた実践を構想するだけではもはや解決できない事態が社会福祉という事象の中に出現している点を指摘し、問題を解決しうる新たな社会福祉の理論体系が求められていること、そのためには体系の基礎となる実践の原理と価値を論理的に再構成する研究活動が不可欠であることを主張してきた。本論はかかる主張・関心を具体化するために、どのような研究方法論が有効であるのかを検討するための作業である。具体的には近年社会福祉研究において注目されている質的研究方法論に焦点を当て、その理論的背景を先行業績から検証するとともに、研究課題の達成に向けた質的研究方法論の可能性について考察することを目的とする。This article focuses on the theoretical background and the possibility of qualitative research approach, regarding of the study for the "principle" and "value" of social work practice. Inspired from the discussion of research methodology of social science recently, the purpose of this study is to induce the approach for social work research to find out the possibility which be able to solve the conflict between "theory" and "reality" of social work practice.
著者
緒方 妙子
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.99-107, 2015-03

日本政府は、2013年4月1日より子宮頸がんワクチンを定期接種にして推奨していたが、副反応の出現が相次いで起こり、同年6月14日厚生労働省は積極的勧奨を一時中止とする決定を下した。しかし、予防接種法に基づく定期接種の対象からははずしていない。2014年1月20日の有識者検討会では、再び積極的な接種を再開する方向で議論が進んでいる。このような判然としない方針の中で、このワクチンにどう向き合うべきか悩む人も多いのではないかと考え、女性と共に健康を支援する助産師として、リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点から、どのような論拠に立って相談に応じたらよいか考えてみた。 リプロダクティブ・ヘルス/ライツには、性感染症からの自由、安全で満ち足りた性生活を営むことができる権利、そのための情報と手段を得ることができる権利、最高水準の性に関する健康を享受する権利が含まれている。そして何よりも大切なのは、自己決定権である。このワクチンには、予防効果が不確実・限定的で、解明されていないことも多く、自己決定に必要な情報が提供できないと言え、その定期接種の際に、未成年者に難しい自己決定をさせることは、本来の自己決定権の侵害につながる恐れがあるのではないかと思われる。また、安全・安心な性生活が送れるような社会にするためには、危険が身に及ぶかもしれないワクチンに頼ることではなく、やはり健全な男女交際への意志を養う教育が基本ではないかと考える。
著者
野中 公子 永田 俊明
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.115-124, 2012-03

現代のいじめは、大人社会の反映であるといわれて久しく、30年以上は続いていると言われる。社会の複雑さや核家族化少子化などは家族の機能を変化させ、さらに受験戦争や格差社会は、社会全体の関係性の希薄さや個人主義の傾向を生み出した。親から自立していく過程において、児童期~思春期~青年期の友人関係は重要な意味を持つと考える。いじめ体験は、その後の生涯発達における青年期後期の適応状態とも関連してくることが予測できる。これらのことから本研究の目的は、大学生を対象とした質問紙調査をもとに、いじめ体験の時期とその後の影響との関係を明らかにすること、さらに現在の自尊感情と友人関係にどのような影響を及ぼしているのかを発達の観点から検討することにある。青年期の男女396人を対象とし質問紙調査を実施した。質問紙は、妥当性信頼性が標準化されている尺度、①友人関係②自尊感情③いじめの影響尺度を用い、統計ソフトSPSS(12.0)を使用した。本研究で以下のような結果が得られた。1.小学校以前・小学校時期のいじめ体験の影響"同調傾向"は、その後の自尊感情に影響を及ぼす。 同調傾向が増せば増すほど他者に同調しようとすることにより、自尊感情も高くなる。2.中学校時期の、いじめ体験の影響"他者評価への過敏"は、その後の友人関係に影響を及ぼす。 他者への評価が過敏になればなるほど友人関係は深まる。3.複数時期の、いじめ体験の影響"他者評価への過敏"は、その後の友人関係に影響を及ぼす。 他者への評価が過敏になればなるほど友人関係は深まる。 本研究結果は、体験の時期ごとに分類し、過去のいじめ体験が現在の自己に及ぼす影響を検討できた点は意義があったと考える。It is said that the modern bullying is said to be reflection of the adult society, and higher than 30 years continue for a long time. The declining birthrate changed the function of the family, and the exam war and the gap-widening society produced tendencies of rarity and the individualism of the relationship of the Great Society more social complexity and nuclear family. In a process becoming independent from a parent, I think that the friend relations of the - youth have an important meaning in - puberty in childhood. Because I torment it, and it can predict the experience to be related to the adaptation state that is in the latter half of youth in the later life development, it is to examine current self-conceit feelings and friend from the viewpoint of development the purpose of this study clarifying the time of the bullying experience and relations with the next influence based on the inventory survey for university students more it-affiliated what kind of influence have. I carried out inventory survey for 396 men and women of the youth.The question paper used statistics software SPSS(12.0) with an influence standard of the standard , friend-related self-conceit feelings bullying where validity reliability was standardized. This study provided the following results.1.Influence "tuning tendency" of the bullying experience of the elementary school time has an influence on the later self-conceit feelings before an elementary school. The self-conceit feelings become higher by being going to go along with others so as to increase if tendencies to tuning increase.2.Sensitive "to an influence" others evaluation of the bullying experience of the junior high school time has an influence on the later friend relations. As much as the evaluation to others becomes sensitive, the friend relations deepen.3.Sensitive "from a bullying experience of plural time to the influence" others evaluation has an influence on the later friend relations. As much as the evaluation to others becomes sensitive, the friend relations deepen.I classify these findings every time of the experience and think that the point that was able to examine the past influence that I torment it, and an experience gives to current self was important.
著者
野中 公子 永田 俊明
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 = The Journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.115-124, 2012-03

現代のいじめは、大人社会の反映であるといわれて久しく、30年以上は続いていると言われる。社会の複雑さや核家族化少子化などは家族の機能を変化させ、さらに受験戦争や格差社会は、社会全体の関係性の希薄さや個人主義の傾向を生み出した。親から自立していく過程において、児童期~思春期~青年期の友人関係は重要な意味を持つと考える。いじめ体験は、その後の生涯発達における青年期後期の適応状態とも関連してくることが予測できる。これらのことから本研究の目的は、大学生を対象とした質問紙調査をもとに、いじめ体験の時期とその後の影響との関係を明らかにすること、さらに現在の自尊感情と友人関係にどのような影響を及ぼしているのかを発達の観点から検討することにある。青年期の男女396人を対象とし質問紙調査を実施した。質問紙は、妥当性信頼性が標準化されている尺度、①友人関係②自尊感情③いじめの影響尺度を用い、統計ソフトSPSS(12.0)を使用した。本研究で以下のような結果が得られた。1.小学校以前・小学校時期のいじめ体験の影響“同調傾向”は、その後の自尊感情に影響を及ぼす。 同調傾向が増せば増すほど他者に同調しようとすることにより、自尊感情も高くなる。2.中学校時期の、いじめ体験の影響“他者評価への過敏“は、その後の友人関係に影響を及ぼす。 他者への評価が過敏になればなるほど友人関係は深まる。3.複数時期の、いじめ体験の影響“他者評価への過敏”は、その後の友人関係に影響を及ぼす。 他者への評価が過敏になればなるほど友人関係は深まる。 本研究結果は、体験の時期ごとに分類し、過去のいじめ体験が現在の自己に及ぼす影響を検討できた点は意義があったと考える。
著者
Sutherland Allan J.
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.39-82, 2003-03

Recent studies of jazz as a musical culture have amplified the cultural turn in social theory by presenting a conflicting array of theories and concepts to chase a literary analysis of meanings which renders them reverberatory and mutable, without demonstrating that social subjects subscribe to these meanings, nor offering accounts of their measured consequences, while ascribing musician marginal social and economic locations. In contrast, by using the CAMSIS approach, this paper begins to locate international jazz and improvising musicians within the stratified social space of their social and economic interactions and understandings, and examines musicians'incomes, Performances and career experiences. 音楽文化であるジャズの最近の研究は、社会理論の文化指向的潮流を増幅していて、反射や朝令暮改的になるような意味の文献分析を追及するため矛盾した社会理論・観念を並べ立ており、これら意味が帰する社会主題やその結果の評価を示さずに、社会経済的に非主流なミュージシャンの位置づけに起因するものとしている。これに対して本研究ではCAMSISアプローチを用い、複数国のジャズ・即興音楽ミュージシャンを社会経済的相互作用・理解の成層社会空間で位置づけすることを開始し、ミュージシャンの収入、演奏、およびキャリア経験を考察する。
著者
河谷 はるみ
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.69-77, 2012-03

社会福祉サービスが措置から契約へと移行して、利用者が事業所を選択する時代となった。こうした制度下では、国の役割としても、あるいは選択の材料としても、サービスの質の保障が重要である。これまで、サービスの質を保障する制度としては、第三者評価制度などがあるが、それだけでは十分ではない。本論文では、サービスの質について、「①物(quality)がそれとして存在するもとであるものと、②サービスの内容、中味、価値」という意味に限定し、これをサービスの質としてとらえた上で、議論をすすめて、利用者満足度調査の意義と制度的導入を提案するものである。この利用者満足度調査とは、利用者本人の想像していたサービス水準からみて、当該事業所のサービスが上だったか下だったか、あるいは本人の嗜好に合っていたかどうかの判断も含めた調査である。 利用者満足度調査は、本人の主観的判断であることは否定できない。そのため、客観的に評価されたサービスの質とは、直接には結びつかないこともある。しかし、利用者満足度調査は単に主観的な判断に過ぎないし、サービスの質の良し悪しをそのまま表しているわけではないからといって、サービスの質の向上とは無関係であるという結論にもならない。その限界を十分に認識しつつも、利用者本人の評価であることに重きをおくと、利用者にとってのサービスのあり方を考えるうえで、よい判断材料となりうる。利用者満足度調査は、まさにサービスを受けている利用者の実感であるから、それを利用して、サービスの改善をめざしていけば、利用者本人にとっての最適基準や最高基準により近いサービスになりうる。この点で、「利用者満足度調査」は意義を有すると考える。 今後、利用者満足度調査は、利用者の主観的な好みが介在しやすいという理由で簡単に切り捨てるのではなく、行政または関係者が予めサービスの質についての予備知識を利用者に与えたうえで実施したり、評価に係る質問をできるだけ客観的になるような工夫をすることを通して、サービスの質を評価する有効な方法のひとつとして活用していくべきであると考える。The Ministry of Labor & Welfare in Japan has changed the personal social service system from the admitted services by local authorities to the services by means of contracts between consumers and providers, and consumers can select the better services. Under the new system, consumers can select the better services, consequently the quality of services is very important. Up to now, there were the service evaluation system by the professional examiners in nursing home, but it was not good enough to keep the quality of social welfare services. The standard of the quality of social welfare service can divide into three levels, minimum, optimum and maximum level. It is too difficult to think about the optimum and maximum standard of the quality of social welfare service. The author wants to propose to set up the assessing consumer satisfaction system in social welfare institutions. However the consumer satisfaction includes consumer's subjective judgment. Therefore, it is likely not to relate directly the quality of service evaluated objectively. Assessing consumer satisfaction sets the frank feelings or preferred sensations of consumers. However I think this is the only system which measures a consumer's affective response to services.
著者
高 継芬
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 = The Journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.35-45, 2017-03

上代、東国出身の防人やその家族が詠んだ歌が防人歌である。父母・妻子・恋人との別離の悲しみや望郷・旅情などが素朴に歌われていて、読む人の心を打つ歌が多い。《万葉集》中に収められた防人および防人の家族たちの歌〈東歌(あずまうた)〉とともに,古代東国の民衆の歌として貴重な作品群である。 中国にも『詩経』や『唐詩選』の中に万葉集の防人歌と似ている歌がある。小雅の「采薇」は詩経の中でも最も美しい詩とされているが、「出車」、 と並んで従来の解釈では、これは という遊牧民の侵入によって、西周が衰亡したことを嘆いた歌とされてきた。まさしく防人の歌である。 中国・唐代の玄宗皇帝の治世(8世紀)は盛唐と呼ばれて国力も充実し、その支配は東北辺境の幽州(まだ中華の中心ではなかった現在の北京一帯)から西北のタクラマカン砂漠周辺にまで及んでいた。「辺塞詩」とはこれら都から遠く離れた「辺塞」での異民族との戦いを舞台にした「防人歌」のことで、家族や友人との別れ、過酷な自然、望郷、出征の悲しみなどが歌われている。 国が違っても、同じ人間であり、その気持ちを日本の「防人歌」のような歌に託したかった心情は同じなのではないだろうか。このような観点から今後、日本の「防人歌」と紀元前に中国を治めた古代王朝「周」の時代の「詩経」及び漢詩や文選との比較研究を行いたいと考えている。その研究を行うためにも「防人」という語の由来について考察する必要があり、本稿は「防人」という語、中国の防人、日本の防人について論じる。
著者
中井 さち子 丹羽 光明 山崎 成一郎 堀井 博
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 = The journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.13-18, 2015-03

「目 的」 生産方法の違いが、農産物の持つ抗酸化力にどのような影響を及ぼすのか、特に土壌養分の質の違いに着目し実験を行った。「方 法」 慣行農法と有用微生物群(EM)を活用した有機農法で別々に育てられた、自家採種の自然種の野菜(ダイコン)の抗酸化力・糖度・電気伝導度・可給態窒素を圃場にて栽培測定した。測定機器はウイスマー社フリーラジカル評価システムF.R.E.E(Free Radical Elective Evaluator)、アタゴ社製Brix糖度計およびHORIBA社製コンパクト電気伝導率計B-173を使用し、測定を実施した。統計処理は、Studentのt検定を行った。「結 果」 ダイコンにおける抗酸化力の平均値は、EM農法が493.05μmol /mlに対して慣行農法は440.44μmol /ml、一方糖度の平均値はEM農法が7.5Brix%に対して慣行農法は7.1Brix%であった。抗酸化力(0.01<p<0.05)、糖度(p<0.01)共にEM農法のほうが慣行農法に比較して高い抗酸化力を示した。一方、野菜から体に入り、有害とされる硝酸態窒素は慣行農法が高かった。また養分(肥料)は慣行農法の方が一気に土中に放出されるが、有機農法の方は微生物が養分を抱え込みながら徐々に土中放出することが示された。「考察・結論」 有用微生物群を活用したEM農法の方が、慣行農法に比べて抗酸化力・糖度の高い農産物を栽培できることが示唆された。EM農法で育てられた抗酸化力の高い食材を摂取していくことは、活性酸素の影響を防ぎ、ヒトの健康維持に有用であると考えられる。さらに有用微生物群は土中で養分を作物に供給する調整能力があることが伺われた。
著者
緒方 妙子 宇野 亜紀
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.3-9, 2011-03

月経痛に対する悩みを抱える女子大学生は少なくない。そこで、先行研究を基盤として、女子学生の「月経の捉え方」と「月経痛及びセルフケア行動(月経時・日常生活)」との関連を明らかにすることを目的に、A大学の女子学生169名を対象に調査した。結果:1)月経の捉え方の質問Q1「月経は生理的現象と受け止めている」・Q2「月経が定期的にくると安心」では、ポジティブな回答が95.3%、91.7%であった。またQ3「月経は女性としての誇り」・Q5「月経がくるとゆううつ」では、ネガティブな捉え方が54.4%、68.0%であった。2)月経痛の程度との関連では、月経痛重度のAB群に、Q3・Q5・Q6「月経は否定的イメージ」で、有意にネガティブな捉え方が多かった。3)女性性の質問Q7「女性に生まれてよかった」・Q8「女性だけが子どもを産むのは不平等」を共にポジティブに捉えた者は72.2%であった。4)初経を否定的感情で受け止めた者の割合は、全体で43.2%であり、肯定的感情の者38.5%より多かった。否定的感情の者のうち、心の準備が「なかった」者は64.4%であった。初経時のお祝いをした者は47.3%であった。現在の月経の捉え方(Q3・Q4「月経はけがらわしい」・Q6)は、初経時の受け止め方と有意な関連が見られた。5)月経をポジティブに捉える者と、日常からセルフケア行動をとる者とは関連していなかったが、「月経をポジティブに捉える」者や、「日常生活から自覚的な体調管理を行う」者は、「月経痛が軽度である」に関連性が示唆された。
著者
川野 司
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.3-14, 2016

平成27年3月17日に、学校教育法施行規則及び小学校学習指導要領、中学校学習指導要領、特別支援学校小学部・中学部学習指導要領の一部改正が行われ、それに伴う学校教育法施行規則で、「特別の教科 道徳」(道徳科)が正式に位置づけられた。特別の教科である道徳科で、何がどのように変更されるのか、先ずその設置経緯について述べてみた。道徳科の誕生により小学校は平成30年度から、中学校では平成31年度から道徳科教科書が使用されることになる。どのような教科書が使用されかの予想は難しいものの、現在小中学校で使われている副読本に類した教科書が発行されるであろう。そこで次に、現在の小中学校における道徳における指導上の問題点を踏まえながら、望ましい指導のあり方について、道徳教育及び道徳の時間の目的、価値指導、資料の取り扱いを中心に論考を進めていった。The School Education Act Enforcement Regulations and guidelines on elementary and junior high school curricula,including those for children requiring special support, were partially revised on March 17, 2015. In line with this, moral education was defined as a 'special course of study' in the School Education Act Enforcement Regulations.This paper outlines the circumstances that led to the incorporation of such education into the school curricula, with the aim of clarifying possible related changes in actual educational settings. For the newly established moral course, the use of new textbooks will start from FY2018 and FY2019 in elementary and junior high schools, respectively. Their contents are still unclear, but it is likely that textbooks similar to supplementary readers currently being used in these schools will be issued. Considering the challenges elementary and junior school teachers currently face, the paper subsequently discusses appropriate teaching methods, covering the purposes of moral education and classes, moral values for students, and material utilization.
著者
水間 宗幸
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.17-28, 2003-03

本研究では軽度発達障害者の雇用に何が必要かを考察したものである。2002年に画期的な新しい福祉サービスが日本で始まった。1つは「自閉症・発達障害支援センター」であり、もう1つは、ジョブコーチ事業である。この2つの事業は軽度発達障害者に対し、全く福祉サービスがなかったために、日本では画期的なサービスである。しかし、両事業とももっと多くのマンパワーと専門家が必要となるだろう。またこれらの問題をさらに解決するために、さらに福祉サービスの変換が求められる。このような福祉サービスの転換は、軽度発達障害者を納税者へ移行することになる。またインフォーマルサポートおよび余暇スキル支援は彼らの安定雇用につながるものと考える。This study examines the employment needs of people with Mild Disabilities. In 2002 new, epoch-making social services commenced in Japan, including the "Support Center For Autistic Disorder and Developmental Disorder", and the "Supported Employment System". Both are epoch-making in Japan because prior to their creation no services for those with 'Mild Disabilities' existed. Both will require the provision of manpower and specialists, as well as Recreational Skill supports to secure stable employment for people with Mild Disabilities. However, such services will transform people with Mild Disabilities into independent taxpayers.
著者
川俣 幹雄 大池 貴行 森下 志子
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.31-43, 2013-03

本研究の目的は、慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease、以下COPD)における、呼吸練習の最新のエビデンスを明らかにすることにある。文献検索の電子データベースCochrane LibraryとMEDLINEを用いて、COPDにおける呼吸練習について検討した2003年1月から2012年3月までの研究論文を検索した。合計517編の論文が抽出され、スクリーニングの結果、7論文を検討対象とした。エビデンスの評価には、「Oxford Centre for Evidence-Based Medicine2011 Levels of Evidence(以下、OCEBM 2011)」を用いた。この評価法ではエビデンス・レベルは5段階で評価され、レベル1が最も高く"systematic review of randomized trials or n-of-1trials"に、基づくものとされている。エビデンスの評価手順は、OCEBMのプロトコルに従った。 その結果、COPDにおける呼吸練習のエビデンスとして次のことが明らかとなった。1)口すぼめ呼吸による運動時の呼吸困難の軽減効果はレベル4、2)口すぼめ呼吸による呼吸数減少はレベル2、最大吸気量の増大効果はレベル3であった。また、3)口すぼめ呼吸による運動耐久性の改善効果はレベル2であった。一方、4)横隔膜呼吸による呼吸数の減少はレベル2であったが、その他のアウトカムに関する報告はなかった。口すぼめ呼吸は、1秒率などの呼吸機能がより低下し、肺機能障害が高度なCOPD患者ほど効果が存在することが示唆されており、今後は呼吸練習の適応についてさらに検討することが課題である。Objective: The purpose of this study was to examine the latest evidence to support breathing exercise in patients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD). Method: The systematic searches were conducted using the Cochrane Library (January 2003 to March 2012) and MEDLINE (January 2003 to March 2012). Of 517 articles screened, 7 studies were selected. The "Oxford Centre for Evidence-Based Medicine 2011 Levels of Evidence (OCEBM 2011)" was used in the evaluation of the evidence. In OCEBM 2011, the levels of evidence are evaluated in five steps. Level 1 based on a "systematic review of randomized trials or n-of-1 trials" is the highest strength of evidence. The evaluation of the evidence was applied according to the OCEBM 2011 protocol. Results: The results concerning the levels of evidence supporting breathing exercise in patients with COPD were as follows. 1) The evidence supporting pursed-lips breathing (PLB) in relieving dyspnea during exercise was level 4; 2) the evidence supporting PLB in decreasing the respiratory rate was level 2; the evidence supporting PLB in increasing inspiratory capacity was level 3, and 3) the evidence supporting PLB in improving exercise tolerance was level 2. 4) The evidence supporting diaphragmatic breathing in decreasing the respiratory rate was level 2, but the other outcomes that met the purpose of this study were not observed.
著者
山本 務
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.169-180, 2004-03

現代の巨大な主題として、国民が負債を抱え込んだ過去といかにして対決し取り組むのかという困難な問いが存在する。共産主義政権崩壊後の中・東欧で、ナチ占領下のフランスに対して、ホロコースト進行中のアメリカ合衆国は?そして大日本帝国以降の戦後日本は?そのなかで特異な位置を占めるのが、戦後の束西分断下のドイツ連邦共和国である。ユダヤ人等大虐殺を実行したナチ第三帝国の継承国として自らの歴史的な過去に対時しながら現在を形成し未来を構想することが、特に1980年代以降の戦後ドイツの中核となったからである。その実質を豊かに示したのが、1985年、戦後40周年のヴァイツゼッカー大統領演説であり、その主題は、第一に、敗戦か解放か零時刻かという終戦日の歴史的規定に関する問題提起であり、第二に、国家による追悼対象の選出、第三に、ホロコースト進行下ドイツ人による「不作為の罪」の問題提起、第四に、過去の想起の要請、そして第五として、欧州分断(東西冷戦)と第2次大戦との連関として索出可能である。 これらのあまりにも壮大にしてかつ根源的な問題提起に対して、ドイツ連邦議会、ドイツ国民と学者たちは、どのように政策的に、あるいは批判的に応じてきたのか?また世界のドイツ研究者は?他のヨーロッパ諸国は?―第一主題に関しては、同演説から10年彼の戦後50周年に国民的規模の大論争として現象したことが確定可能であり、また第三主題としては、それが、現代文明の根幹に関わる普遍概念「作為と不作為」問題の一環であると把握し直され、ヴァイツゼッカー演説を包括し乗り越えるに至るまで、やはり一定の時間を要したのである。したがってその対応と回答は、歴史的出来事の記述と、時を隔てた著作挙示を併せ持つ「年代記」としてさしあたり確定され得るのである。2003年までを含む結論として言えば、それは例えば、ヴァイツゼッカーが限定した「個としての想起」ばかりではなく、それを乗り越える集団的な「想起の文化」「想起の行使」「想起による政治」という研究分野を産み出したことが判明し、そして壁崩壊が欧州分断の克服へと接続される「89/90年」の現実の到来との取り組みとなったことが把握され得るのである。Zu den gpo ßmen Themen unserer Zeit gehört eine schwierige Frage: Wie sich eine Nation mit seiner belastenden Vergangenheit auseinandersetzt? Vor diesem Problem stehen viele Länder in der Welt: alle postkommunistische Staaten Mittel-Osteuropas, Frankreich mit den Vicy-Regime, USA während den Holocaust, USA nach dem Vietnamkrieg, und Japan der Nachkriegszeit. In Westdeutschland mach der Nachkriegszeit ist der Fall bemerkenswert.Die Kunstbegriffe,》Vergangenheitsbewältigung und Geschichtsbewältigung《, werden erst seit den sechziger Jahren gegen 〉das Beschweigen〈 der fünfziger Jahre (Adenauer-Jahre) regelmäßig verwendet. Entscheidend ist die Bundespräsident Richard von Weizsäcker-Rede von 8. Mai 1985. Dabei geht es um eine Interpretation des Kriegsendes;die Antwort darauf, wessen die Deutschen gedenken;die deutsche Unterlassungsschuld während dem Holocaust;eine Forderg zur Erinnerung der Nazi-Herrschaft;eirle Zusammenhang von den Ende des zweiten Weltkriegs und die Teilung des Deutschlands und Europas. Das sind grandiose wie fundamentale Fragestellungen, auf die seither das deutsche Volk bis heute im Jahr 2003 reagiert, kritisiert, und beantwortet hat. Aber wie? Und wie Deutschbeobachter in aller Welt, und andere europäische Länder? Die Bemühungen einer Antwortung dauern ihre Zeit und sind tatsachlich Jahrzehnte bis zum Jahr 2003 dauer. Die Ergebnisse produziert jetzt ein neues Fachgebiet 〉Kulturerinnerung〈,〉Politik nit der Erinnerung〈; die Vertiefung des Begriffs Schuld oder Verantwortung; die Frage, wie weit 〉Unterlassen〈 schuld ist, auf den politischen oder moralischen Gebiete usw. Ich versuche, chronologisch die Geschichten und die Forschungsergebnisse aufführen und aneinanderreihen, aber auch ein bischen wegweisend, nicht immer systematisch, so zusammenhängend wie möglich.
著者
高 継芬
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 = The journal of Kyushu University of Nursing and Social Welfare (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.3-13, 2014-03

本稿が取り上げた夏目漱石は、日本明治時代の文豪である。漱石は幼少期から漢詩漢文を精読し、教養を深めていた。漢文学を修得した彼は、そこからどのような影響を受けたか、漢文学にどのような影響されたのか、彼の作品及び彼の思想両面から論じていくこととする。 漱石はイギリス留学経験を持ち、西洋文明にも影響されたが、日本文学、西洋文学よりも漢文学を終始愛し続けていた。漢文学だけではなく漢文学の背景にある思想、すなわち儒教の思想にひときわ感化されていた。 漢文学では、政治、倫理道徳観念がもっとも重視されている。漱石の作品を貫いている思想は、漢思想と適するものがある。漱石は日本の文明批判家でもあり、社会批判家でもあり、明治社会に対する批判が漱石の重要なテーマであるといえる。 中国の読者が漱石の作品に親近感が湧きやすい理由は、作品の中に親しみやすい中国の漢詩や漢文の表現が多く見て取れることだけではなく、作品の行間から読み取れる彼の思想すなわち漢文学にある儒教思想と同じ思想が流れているからであり、漢文学は漱石の精神的創作の礎ともいえる。We discuss how Soseki was influenced by Chinese literature, at which he was excellent. His view point is from his work and thought. Although Soseki made a stay while studying in Britain and was influenced by Western civilization, he always continued to love Chinese literature rather than Japanese or Western literature. He was touched by not only Chinese literature, but also the thought of Chinese literature, i.e., the thought of Confucianism. Chinese literature places a great emphasis on politics and a sense of ethic and morality. The thought running through Soseki's work is the same as the one in Chinese literature. The thought which has pierced through Soseki's work is the same as Chinese literature thought. He quotes Chinese writings and Chinese poetry in his works. Soseki was a critic of Japanese civilization and society. His many works criticize the civilized society of Meiji and strongly are criticizing war. To criticize Meiji society is his important theme. Soseki also has a civilization criticism house in Japan. It is also a social criticism house. Chinese literature is the foundation of Soseki's spiritual creation. Furthermore, The reason why the Chinese readers easily feel an affinity with his work is that they can not only see the familiar expression of Chinese poetry and literature in his work, but also notice that his idea is the same as the thought of Confucianism, which runs through the Chinese literature by reading between thelines of his work. It can be said that the Chinese literature is the foundation of Soseki's spiritual creation.
著者
久我 篁子
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.29-38, 2003-03

Ranigat rather has been neglected by the scholastic excavators of both Pakistan and non-Pakistan in splte of its historic importance and its solid foundations in large scale because of its isolated location in the east of Gandhara while looting on the location being thriving. But since 1980s Kyoto University carried out their surveys and excavations. This study is based on their reports with the author's own surveys at the site. It is not directly relevant to Ranigat site but an article quoted to express the author's sense of response on the archaeological research method, The article is about the expedition performed by Ohtani Kozui in 1902. ラニガト遺跡は、その歴史的重要性や遺構の規模が広大であるにも拘らず,地理的にはガンダーラ内でも東に孤立した遠隔地にあるため、従来の学術発掘にはパキスタン学界も外国勢も本格的には手をつけなかった。但し盗掘は長年行われてきている。漸く1880年代に至り京都大学が調査研究発掘を開始した。 この小稿は同大の発掘資料に基き、著者自身の現地調査を加味したものである。また小塙ラニガト寺跡と直接は関連づけられないが、ガンダーラ寺院研究のメソッドとして現地踏査を第一義にする筆者の共感を呼んだ、日本人考古学踏査隊の歴史的快挙(1902)について記したものを付記する。(末尾新聞記事)
著者
中川 武子
出版者
九州看護福祉大学
雑誌
九州看護福祉大学紀要 (ISSN:13447505)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.109-123, 2014

本学の東日本大震災復興支援ボランティアは、2011年8月に第1回の学生を福島県いわき市に送り出し、2014年3月までの3年間に6回の活動を継続した。本ボランティアには3年間で、学生延べ59人、教員延べ12人、合計延べ71人が参加した。現地では、いわき市のNPO法人ザ・ピープルの協力のもと、被災地の視察、現地学生との交流、各種事業への協力、交流サロンや仮設住宅の集会場や公民館などでの薬草足湯・薬草茶などの提供を行った。活動に参加した学生達からは、「現地に行かなければわからないことがある」「現地でしか感じることができないことがある」という声がきかれた。 現地での活動終了後に毎日行われたミーティングは、学生自身の不安な気持ちを仲間と共有できる大事で必要な時間となった。また、自分自身のもやもやとした気持ちや行き場のない思いを仲間に話すことによって、気持ちを整理すると同時に、仲間の話を聞くことで自分自身が気づかなかった思いや感情を知る機会になった。このボランティアは、大学をはじめ後援会などの全面的な支援により継続することができた。本ボランティアの第1回から第6回までの活動をまとめた。