著者
飯嶋 一浩 竹内 将俊 Kazuhiro Iijima Takeuchi Masatoshi
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.89-96,

シロテンハナムグリの生活史を,屋外飼育実験の結果を基に推定した。飼育実験の結果,本種の生活史型は,年1化・幼虫越冬・多回繁殖型であった。成虫の寿命は約1年で,活動期間は5月から9月であるが,夏季に羽化した新成虫は摂食活動の後に地中で越冬して,翌年も再び活動を行った。なお,新成虫の多くは初年度には繁殖活動を行わないが,一部は初年度と次年度の2回,繁殖を行った。幼虫は3齢が終齢であり,初年度の冬季は終齢幼虫の状態で休眠室を形成し,この中で越冬した。成虫の餌資源植物について調査した結果,餌資源植物は3綱18目25科42種であった。このうち訪花植物は2綱14目19科30種,樹液利用植物は2綱3目3科5種,果実利用植物は1綱4目5科8種であった。本研究の結果から,季節を通じ成虫が花粉・花蜜食と樹液食や果実食への切替えを行っていることが,餌資源の枯渇時期を回避することに繋がり,このことが同じハナムグリ亜科の他種に比べて成虫の活動期間と寿命が長い一因であると考えられた。

言及状況

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越冬させたら来年繁殖してくれるだろうか 春に羽化したので、繭玉割ったのが敗因か、温度管理の問題か https://t.co/wGDH9v2uPb https://t.co/vIEbFqxzm2 https://t.co/Eln7gVKXRx
@sala031201 トウネズミモチなどではしばしば見るのですが、マメ科草本の花に来ているのは珍しい気がします。農大の紀要でちょこっとだけまとめられていました。https://t.co/Nq9JWuBPO9

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