著者
渡邉 大
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 = Bulletin of The Faculty of Language and Literature (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.154-121, 2018-02-28

本論は、著述のあり方、学術の変遷について考察する文史・校讎の学という観点から、章学誠の六経皆史説を再検討したものである。章学誠にとって、経書の経書たる所以は、それが実際に天下を経綸した先王の政典である点に存し、六経皆史説も古人無著書説もそれを前提として成り立つものであった。また、両説の背景には、官師合一、治教無二と称する、政治・学問・教育が一体となった古代の理想状況が想定されていた。章学誠は、六経をあらゆる学問・著述の淵源として位置づけたのと同時に、あらゆる学問・著述は、六経がそうであったように、経世を志向するものでなくてはならず、また、変化してやまないその時々の情勢に即応したものでなくてはならないと主張したのであった。

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