著者
菅野 文夫 KANNO Fumio
出版者
岩手大学教育学部社会科教育科
雑誌
岩手大学文化論叢 (ISSN:09123571)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.139-149, 2002-03-31

天正末年に糠部郡を舞台にして起こった九戸一揆については,これまでも多くの研究が言及しているところであり,その性格もおおむね解明されている。しかしながら,この事件の全容を通史的に叙述した論攷は,1961年に刊行された『岩手県史』を除いては,ほとんど見あたらないといえよう。筆者は近年刊行された『二戸市史』で,この事件を時系列にしたがって論述する機会を得た。ただ,自治体史としてできるだけ平易で簡潔な叙述につとめたため,史料に即した論証という点で不十分な憾みがあった。本稿は,事件の性格を確認した上で,経過の細部にわたる検証を試みる。ただし紙幅の都合と筆者の力量不足により,一揆のはじまりと想定される天正18(1590) 年冬から,豊臣政権による軍事行動が本格化する直前の翌年6月までをとりあげることとしたい。

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九戸一揆の一断面(2002) https://t.co/JrgfsTpTAM
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