著者
岡本 恵太
出版者
奈良学園大学人間教育学部
雑誌
人間教育 = Online Journal of Humanistic Education (ISSN:2433779X)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.45-51, 2020-02

本稿の目的は、教育社会学的なものの見方・考え方を明らかにすることにある。そのための手がかりとして「置き勉」問題を取り上げる。「置き勉」とは、教科書等の学習用具を教室に置いたままにしておくことであり、身体的な負担軽減のために容認する動きが広がりつつある。この問題について以下の二つの見方・考え方を適用する。第一が、教育事象における「あたりまえ」をとらえ直す「価値自由」であり、これにより従来の「置き勉」禁止が価値判断を暗黙の前提とすることが明らかになる。第二が「モデル化」を通して事象の仕組みを探求する「理念型」である。「置き勉」問題に「規範モデル」「解釈モデル」という二つのモデルを適用し、この問題の解決に向けては、規則の強化よりも児童・生徒による「規則についての解釈」を生かすことが有効だと示される。

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おお、参照していただいている。 岡本恵太(2020)「教育社会学的な見方・考え方とは何か-「置き勉」問題を手掛かりに-」『人間教育』3巻2号 拙稿の「校則」についての議論を「置き勉」問題に援用しつつ、教育社会学の役割を価値自由な「モデル」の提示だとしてる。 https://t.co/FAYIDycnhN

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