著者
大橋 美幸
出版者
函館大学
雑誌
函館大学論究 (ISSN:02866137)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.59-92, 2018-10

北海道新幹線の開業3年目に、函館市等の街頭、イベントでアンケートを行い、開業前、開業直後と比較した(回収数3824)。 北海道新幹線の利用経験は函館5割、他の沿線5~6割、札幌3割であり、沿線だけでなく遠方からも利用されている。目的は道内外ともに観光が多く、開業直後から変わっていない。 沿線への開業の影響は、経済・社会全体に「プラス」、観光客数が「増えた」と函館、新幹線駅地元で5~7割に評価されており、おおむね肯定的に捉えられている。ただし、1年前に比べて実感は薄くなりつつある。 道外からの移動は、東北8割、北関東4割が新幹線を利用しており、東北で開業前のJR利用が移行し、北関東で飛行機からの一部乗り換えが起こっている。訪問先は函館のみが8割程度であり、開業直後から変わっていない。周遊につながっておらず、新幹線の開業効果を限定的なものにしている。

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北海道新幹線やLCCの話題がありますが、こんな論究を見つけましたので貼っておきます https://t.co/1LVBR4jZT9
北海道新幹線関連で出した函館大学大橋先生の論文だけど、交通関係の他に福祉関係にも取り組んでおられて。ツイッタランドではとかく評判の悪い社会学だけど、地道で良い研究をされてる社会学の先生もちゃんといるということ、知られてほしいなと。 https://t.co/5SbTxdG5u5
函館大学の先生が北海道新幹線について開業前から継続的に意識調査を行っていて、最新の調査結果では開業フィーバーこそ落ち着いたものの地元民から概ねプラス評価ということなのだけど、市民の殆どが「もうちょっと期待していた」というのは何か根拠があってのことだろうか。 https://t.co/5SbTxdG5u5 https://t.co/wXE17aoYe3

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