著者
福池 秋水 Akimi Fukuike
出版者
関西外国語大学留学生別科
雑誌
関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 = Papers in Teaching Japanese as a Foreign Language (ISSN:24324574)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-8, 2017

本研究は、首都圏方言の特徴の一つである「ラ行の撥音化」について整理するとともに、日本語教科書においてどのように扱われているかを調査したものである。ラ行の撥音化とは、ロを除くラ行音が、主にナ行、ダ行、ジャ行の前で、撥音「ン」に変わる現象である。首都圏方言において広く起きていることが先行研究から確認されている。日本語教材におけるラ行の撥音化の扱いを調査した結果、総合日本語教科書では、初級から中上級までほとんど取り上げられていないことがわかった。また、会話、発音教材ではスクリプトに積極的に取り上げる教材もあるが、体系的な解説が付されているものは少ないことも明らかになった。

言及状況

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@Shao89620 ラ行が撥音化(「ん」になる)のは、首都圏方言らしい! ただ私西日本方言(広いけど)と首都圏方言どっちも使うのでよくわからなくなりました笑 https://t.co/5LDzlWenZa
ラ行に関するちょっとおもしろい論文があった https://t.co/5Sgc78YJbq 日本語教科書における「ラ行の撥音化」の扱いについて

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