著者
木村 滋 冨野 弘之 Shigeru KIMURA Hiroyuki TOMINO
雑誌
日本赤十字秋田短期大学紀要 = Bulletin of the Japanese Red Cross Junior College of Akita (ISSN:13430033)
巻号頁・発行日
no.10, pp.9-22, 2006-03-15

辺縁系由来の情動活性化、記憶、意識について脳科学を概観し、好みの音楽を聴いて影響される被験者の脳波(α,β,θ)を調査した。また、モーツアルトの小夜曲、バッハのG線上のアリアの最初の小節とこおろぎの音のスペクトル分析をした。これらの音楽と音は癒し効果があるということで知られている。研究者の中にはモーツアルトの音楽や秋のこおろぎのような虫の音の3.5KHz~4.5KHzの周波数帯の音は癒し効果があると信じている人もいる。脳波測定の被験者は10代後半の女性、20代前半の男性、50代の男性、60代の女性で好みの1つの音楽、実験用に指定したよく知られた2つの歌謡曲、バッハのG線上のアリアを聴きながら脳波(α,β,θ)を測定した。好みの音楽はそれぞれβ波減少(-11~-1.3%)、θ波減少(-10~0%)とαW増加(+21.2~0%)を示した。指定した音楽は好みの音楽とほぼ同様の効果を示した。音響学的に分析したモーツアルトのセレナーデとバッハのG線上のアリアは上記の周波数帯には部分的にしか集まっていなかった。

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