- 著者
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櫻井 準也
- 雑誌
- 尚美学園大学総合政策研究紀要 = Bulletin of policy and management, Shobi University (ISSN:13463802)
- 巻号頁・発行日
- vol.24, pp.39-53, 2014-03-31
わが国において遺跡は埋蔵文化財として捉えられ、長い間保護すべき対象として扱われてきた。しかし、近年になって遺跡を観光資源や「町おこし」などに積極的に活用しようという動きが出てきている。こうした傾向に対して、本稿では遺跡の活用のあり方の一つであり、現在全国各地で実施されている「遺跡まつり」を取り上げた。まず、全国各地で実施されている「遺跡まつり」の現状について概観し、教育普及型と町おこし型という「遺跡まつり」の類型化を試みた。その後、具体的な事例として町おこし型の「遺跡まつり」である「芝山はにわ祭」(千葉県芝山町)の歴史や催しものについて詳細に検討した。そして、この祭りは行政のバックアップによる「町おこし」としての役割だけでなく、地元の小中学生を古代人として参加させることによって「地域アイデンティティの創出」に寄与していることを指摘した。