著者
川﨑 瑞穂
出版者
国立音楽大学
雑誌
研究紀要 = Kunitachi College of Music journal (ISSN:02885492)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.25-36, 2022-03-31

筆者は本誌第51号に掲載した拙稿にて、千葉県館山市、南房総市、鋸南町に伝わる「平群囃子」について研究したが、そこでは、千葉県香取市佐原から千葉県北東部・茨城県南部一帯に広く分布が確認されている「佐原囃子」との関係について考察することができなかった。本稿ではまず、佐原囃子の先行研究を辿りつつ、平群囃子と比較分析することで、両者の関係性について考察する。そこでは、前稿で指摘した平群囃子と「風流拍子物」との関係が、佐原囃子にも指摘されていることを確認した上で、両者の楽曲《サンギリ》(シャギリ)の比較分析を試みる。次に、前稿にて若干指摘した、平群囃子における楽曲《祇園囃子》に用いられている特徴的な旋律モチーフについて、さらに事例を広げて考察し、平群囃子と風流拍子物との関係について、音楽学の立場からの一定の見解を提示する。

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【資料】平群囃子と佐原囃子 : 風流系芸能の音楽的モチーフに着目して《本稿ではまず、佐原囃子の先行研究を辿りつつ、平群囃子と比較分析することで、両者の関係性について考察する》 国立音楽大学 PDFあり https://t.co/2aJRdlX1Dm

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