著者
松下 太
出版者
森ノ宮医療大学 紀要編集部会
雑誌
森ノ宮医療大学紀要 = Bulletin of Morinomiya University of Medical Sciences
巻号頁・発行日
vol.11, pp.25-32, 2017-03-20

認知症の症状は大きく分けて中核症状と周辺症状があり,認知症の人に対するリハビリテーションの目的は心理的安定や周辺症状の軽減である.認知症は進行性の疾患であるため,進行段階に応じたリハビリテーションが重要となる.軽度認知障害や認知症の初期段階では,認知症の予防的観点から運動療法や記憶トレーニングなど学習課題などが行われる.認知症の人に対してADL訓練を実施する場合は,手続き記憶を利用して行為そのものを意識させずに「できること」を引き出すことが重要となる.重度の認知症の人にはQOLの考え方が特別な意味を持ち,「微笑む能力」がQOLの指標となる. 認知症の人に対するリハビリテーションは,認知症の人の「その人らしさ」を最期まで尊重することが大切である.

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