- 著者
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望月 雅美
- 出版者
- 埼玉大学日本語教育センター
- 雑誌
- 埼玉大学日本語教育センター紀要 (ISSN:21875871)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, pp.27-38, 2018
本稿は、ニーズ別語彙シラバスを作成する過程に、情報の重要度という新たな視点を加えるものである。幼稚園の配布文書を調査対象とし、全て一括で集計した場合と「情報のトリアージ」という考えをもとに情報の重要度別に集計した場合の頻出語の違いを比較した。その結果、使われている名詞には情報の重要度ごとに異なる特徴が見られた。ニーズ別語彙シラバスの作成のためには、学習者が読み取らなければならない情報の緊急性、重要性を考え、文書を選別して調査を行う必要性が示唆される結果となった。この「情報のトリアージ」という視点を入れることは、すべての読み手にとって読みかたを選べる有益な手段だと考えられる。