著者
増田 桂子
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.283-300, 2014-09-16

コミュニケーションにおいては,話し手がメッセージを伝える際に,言語そのもの以外の情報が非常に重要な役割を果たしている。対面コミュニケーションにおいては,これらの非言語情報は相手の声や表情,動きなどから読み取ることができる。しかしながら,近年急速に増えてきた,PC やスマートフォン等のデジタル機器を用いたインターネット上のコミュニケーションにおいては,相手の姿は見えず声も聞こえない。このような状況でコミュニケーションを円滑に進めるために,非言語情報を文字化して表記するという方策がとられている。声量や声質,話し方といった非言語的音声は,長音府やかな文字を非標準的な方法で組み合わせるなどして表現され,顔の表情,身体の動作といった視覚的情報は,文字や記号を組み合わせて並べ,表情や動作を図形化することで表現されている。

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メモ https://t.co/gL7MprTLbR インターネットコミュニケーションにおける非言語情報 (増田桂子,人文研紀要, 2014) 文章の非言語情報についてちょっと手がかりを得た。対面の会話のときの非言語情報が、文章でどのように代替されているか?という話が。 声質、声量、話し方、沈黙、動作、表情

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