著者
江口 潜
出版者
新潟産業大学経済学部
雑誌
新潟産業大学経済学部紀要 = BULLETIN OF NIIGATA SANGYO UNIVERSITY FACULTY OF ECONOMICS (ISSN:13411551)
巻号頁・発行日
no.60, pp.59-76, 2022-03

プロ野球選手が「複数年契約」を結ぶならばその後成績は下がるであろうか。本稿はこの問いについて「情報の経済学」の一分野である「エージェンシー理論」に基づいて説明を行い、含意として複数年契約は選手のモラル・ハザードを誘発し、成績低下につながる可能性が高くなることを述べる。その後、実際にはどうであるかということを、複数年契約を結んだ代表的な9選手の打撃成績(打率成績)を用いて実証分析を行う。実証分析の結果としては複数年契約を結んだ後「打率が下がっている」と言えるかどうかは統計学的にも判断は難しい結果になっており、仮に「下がっている」と判断されたとしてもその「下がり幅」は(わずか)1分1厘程度である事が示される。またその際の本稿の実証分析の内包する問題点や課題についても言及する。

言及状況

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#寝る前に論文読む 江口潜/プロ野球選手の複数年契約と成績との関係について:「エージェンシー理論」の視点からの一考察 https://t.co/AOoaK7cXTj 「プロ野球選手が複数年契約を結ぶとそれ以降の成績は下がるのではないか(モラル・ハザードを誘発するから)」ということを検証するおもしろい研究。

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