著者
芦名 裕子
出版者
二松學舎大学
雑誌
二松學舍大學論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.181-195, 2006-03-28
著者
横須賀 司久
出版者
二松学舎大学
雑誌
二松学舎大学論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
no.32, pp.p127-138, 1989
著者
福本 郁子
出版者
二松学舎大学文学部
雑誌
二松学舎大学論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
no.58, pp.123-148, 2015
著者
福本 郁子
出版者
二松学舎大学文学部
雑誌
二松学舎大学論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
no.58, pp.123-148, 2015
著者
吉井 涼子
出版者
二松学舎大学文学部
雑誌
二松学舎大学論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
no.58, pp.179-203, 2015
著者
吉井 涼子
出版者
二松学舎大学文学部
雑誌
二松学舎大学論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
no.58, pp.179-203, 2015
著者
佐川 繭子
出版者
二松學舎大学
雑誌
二松學舍大學論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.225-246, 2004-03-28
著者
伊藤 由樹子
出版者
二松學舎大学
雑誌
二松學舍大學論集 (ISSN:02867206)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.A109-A123, 2008

日々新しい言葉は生まれる。その多くには外来語、特に英語が用いられている。現代の日本人がどのようにして新しい言葉を生み出すのか、そしてその新語の中に英語はどれぐらい含まれているのか。この論文では、著者が実地した新語作りの研究結果を初めに紹介する。次に英語が多く用いられるようになった背景と、現代の日本人が外来語を用いることに対してどのような意識を持っているのかを紹介する。まず新語を生み出す研究には、32人の日本語第一言語話者に二つの商品を見せ、それぞれに名称を与えてもらうという実験を実地した。その結果、生み出された名前は複合語(Compounding)、借用語(Borrowing)、俗化語(Commonization)、擬音語(Echoic-Family Formation)、挿入辞語(Affixing)、混合語(Blending)、ルート創造語(Root Creating)の7つに分類された。商品1、2供に一番多かったのは複合語で、二番目は借用語であった。商品1では41%、商品2では34%の人が英語を用いた借用語を名称にした。借用語の用い方も多様で、その例として日本語の動詞に英語の接尾辞をあわせたものや(ツッツキーナ=「つっつく」+"-ena")、英語と日本語の混合語(うなづきバード=「うなづき」+"bird")などがあった。日本は長い歴史の中で他国の言葉を借用してきている。4世紀頃より中国から漢字を借用し、6世紀にはそれを原型として平仮名、片仮名という日本独自のアルファベットを生み出した。明治時代に入り、政治、経済、文学、芸術など西洋文化の影響を受けることになり、多くの英語が日本に紹介され始めた。中国から入った漢字同様、英語も日本独自の音に変わり、意味も変わり、和製英語として定着するようになる。この和製英語にたいして、現代の日本人はどのような印象を持っているのだろうか。国立国語研究所が2005年に実地した外来語の意識調査によると17.3%の人のみが外来語を使用することに抵抗あると回答した。つまり、日本語第一言語話者の多くが抵抗なく外来語を使用しているようだ。新語を生み出す研究結果でも分かるように、現代の日本人は外来語を用いることによって更に言葉の幅を広げ、豊かにし、活性化し、発展させていこうとしているのである。