著者
広江 一正 富塚 常夫 正木 淳二
出版者
日本繁殖生物学会
雑誌
家畜繁殖研究會誌 (ISSN:04530551)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-4, 1963-07-15 (Released:2008-05-15)
参考文献数
13

牛精液の採取方法として電気刺戟射精法の使用にあたり,DZIUK等の方法に若干の改良を工夫して良い成績を得られた。1. DZIUK等の装置を用い刺戟のための通電方法を変えることを試験検討し,ペニスを包皮の外に出させてかなり自然に近い状態で射精せしめることが出来た。2. 電気刺戟法で採取した精液の一般性状は人工膣法によるものに比べて,精液量は多く,精子濃度は低く,pHは若干アルカリ性を呈したが, 1射精中の総精子数および精子生存率ならびに運動力については差はみられなかつた。