著者
永田 武
出版者
核融合科学研究所
雑誌
Research report (ISSN:04694732)
巻号頁・発行日
vol.44, 1965-12

Solar plasma streamの概念確立は,1961年京都の「宇宙線と地球嵐の国際会議」においてなされた。これに至る時代のhistorical surveyを試みる。オーロラの直視できるスカンジナビャでは,伝統的にsingle particle beamの地球磁場との相互作用としてこれを理解しようとしてきた。(Birkelandのモデル(Terrella)実験(1898);1941まで続くStormerの解析;Alfvenの仕事など)一方magnetic stormの現象を,太陽からの完全電離した衝突のない中性ガス,即ちcollisionless plasmaの流れ(solar wind)により説明しようとしたのはChapmanである。(Chapman and Ferraro 1931) solar windの安定性,地球磁場との相互作用による地球磁場の圧縮とcavityの形成,ring currentの生成等が論じられ(Chapman-Ferraro 1940; Ferraro 1952), Nagata, Spreiter等によりcold plasmaと磁場のモデル的計算が進められた。plasma流が太陽の磁場をもって出てくることは,1939年Alfvenによって指摘されており,これを考慮したcavityの形がAbe等によって計算された(1954∿55)。この時neutral pointが発生するが,その重要性は近年になって観測的にも確認されている。
著者
川口 市郎
出版者
核融合科学研究所
雑誌
Research report (ISSN:04694732)
巻号頁・発行日
vol.82, pp.106-111, 1970-01