著者
水谷 房雄
出版者
愛媛大学
雑誌
愛媛大学農学部農場報告 (ISSN:09147233)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.9-16, 2003-09

温州ミカンは日本で重要な果実の一つで、生産量は果樹のうちで最も多い。最近、温州ミカンは隔年結果のため、生産量と卸売価格が年ごとに高下の変動を示している。しかしながら、その変動も収束する傾向があり、生産量は110万トン、卸売価格は155円程度になりそうな傾向である。年間の一人当たりの購入量は最近約6kgで維持されており、近い将来、この量が劇的に上昇することは期待できそうにない。最近のデータを利用して、回帰直線から計算すると、300円/kgの卸売価格を得るためには、生産量を約87万トンにしなければならないと思われる。