著者
新谷 奈苗 高尾 文子 中村 百合子 田村 友則 Shintani Nanae Takao Fumiko Nakamura Yuriko Tamura Tomonori シンタニ ナナエ タカオ フミコ ナカムラ ユリコ タムラ トモノリ
出版者
広島国際大学医療福祉学部医療福祉学科
雑誌
広島国際大学医療福祉学科紀要 (ISSN:18802486)
巻号頁・発行日
no.4, pp.111-121, 2008
被引用文献数
2

近年、職場においてストレスからくる心理的な負担を原因として精神障害を発症する労働者数が増えている。本研究では働きやすい職場づくりに向けての基礎資料とするために、A社全社員の職場におけるストレス評価をおこない、生活および仕事上の要因と、ストレスによる心身反応との関連を明らかにすることを目的とした。一方、ストレス対処能力を高める要因についても検討した。その結果、ストレスによる心身反応をおこさないために、生活上の要因として「睡眠の質」に着目することが重要であり、仕事上では「労働時間の適正化」「人的コミュニケーション」「働きがい」が重要であった。またストレス対処能力向上には、「睡眠の質」「仕事の適正度」「仕事のコントロール」「働きがい」「人的コミュニケーション」が関連していた。