著者
高橋 武雄
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.107-110, 2014 (Released:2015-03-20)

東芝は革新的なCO2排出削減対策技術として超臨界CO2サイクル発電システムの開発に取り組んでいる。この新しいシステムは燃料を酸素燃焼し,高温高圧のCO2でタービン・発電機を駆動して発電すると同時に,CO2を分離・回収する設備を別に設置することなく高圧で回収することができる。
著者
熊谷 健志 室矢 健吾 石賀 琢也
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.38-42, 2016 (Released:2016-06-20)
参考文献数
11

三菱日立パワーシステムズ(株)は,石炭の高効率発電システムとして期待されているIGCC(Integrated coal gasification combined cycle)向けに,空気吹きおよび酸素吹きの両方式の石炭ガス化炉を開発してきた。本報では,石炭処理量150t/日のパイロット試験を終え,166MWのIGCC実証機において1180t/日のガス化炉の試運転準備中である酸素吹きガス化炉について,これまでに取り組んできた開発の成果を示す。さらに,商用化に向けてガス化炉の多用途化を図るために開発中の技術についても紹介する。
著者
内田 輝俊
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.101-106, 2014 (Released:2015-03-20)
参考文献数
4

地球温暖化の抑制を目指して,石炭火力発電所からのCO2の排出量をゼロにするべく,当社が酸素燃焼技術の開発に鋭意取組んでいること,その1ステップとして現在豪州クィーンズランド州でカライド酸素燃焼プロジェクトを遂行中であることは,昨年度紹介したとおりである(1)。 本稿では,これまでのカライドでの酸素燃焼実証運転より得られた成果を中心に,カライドの次のステップについても紹介する。
著者
下鳥 進
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.11-16, 2014 (Released:2015-03-20)

東新潟火力発電所3・4号系列には,ガスタービン・コンバインドサイクル発電設備を採用している。今回,3・4号系列の開発,設計,建設と,その後の運用における技術基盤の構築によって実現した,GT入口ガス温度の高温化による増出力運用について紹介する。
著者
佐藤 真樹 小山 一直 鈴木 康吏
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.1-5, 2017 (Released:2017-06-12)
参考文献数
4

東北電力(株)新仙台火力発電所は,経年化が進んだ既設1・2号機を廃止し,新たに3号系列として高効率コンバインドサイクル発電設備へリプレースを行った。本工事では,当社がこれまで培ってきた技術を活かした更なる高効率化を図り,熱効率60.9%(LHV基準)を達成した。また,東日本大震災における被災経験を踏まえて自然災害に強い発電所づくりを進めた。
著者
中本 郁子
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.35-39, 2015 (Released:2015-03-20)

当社は常陸那珂火力発電所において,燃料として従来使用していた瀝青炭のみでなく亜瀝青炭といった経済性に優れる石炭の導入を行っている。この取り組みのなかで排煙脱硫設備より発生した排水を処理したところ,排水分離膜のフラックスが急激に低下する事象が発生した。本内容はこの事象について原因調査を行った結果について述べる。
著者
中橋 聡介
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.7-10, 2014 (Released:2015-03-20)

北陸電力(株)七尾大田火力発電所2号機において,排煙脱硫装置GGH熱回収器の差圧上昇および排煙脱硫装置GGH再加熱器の腐食が発生した。原因は,いずれも排煙脱硝装置触媒の劣化によるものであった。今回,行った調査内容とその対応について紹介する。
著者
河原 和文 吉次 真一 清重 直也
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.34-40, 2014 (Released:2015-03-20)
参考文献数
2

東北地方太平洋沖地震による震源地付近発電所での津波被害を踏まえ,島根原子力発電所の更なる信頼性向上対策として,敷地護岸沿いに天端高さE.L.15mの津波防波壁を設置し,発電所の主要設備への浸水を防止することとした。本稿では,護岸形状や敷地の状況等に合わせて合理的に選定した津波防波壁構造等の設計概要と,創意工夫して工程短縮を図った施工概要について報告する。
著者
宮沢 桂太郎 深町 有佑 薬師 宏治 浅中 利忠
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.22-27, 2015 (Released:2015-03-20)
参考文献数
2

(株)東芝では,発電用蒸気タービンの起動時間を短縮するニーズに応えるため,タービン最適起動技術を開発し,海外を中心に適用を進めると同時に,国内への適用拡大を進めてきた。国内でも試運転実績が出てきたことから,タービン最適起動技術とその試運転実績について報告する。
著者
平賀 由起 横田 晃 難波 正徳 山崎 幸治
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.23-28, 2017 (Released:2017-06-12)
参考文献数
8

火力発電所の湿式排煙脱硫装置から排出される排水にはアンモニアが含まれる。このアンモニアはアンモニアストリッピング装置により除去することができるが,排水中のカルシウムと曝気用空気中のCO2との反応により,この装置内で炭酸カルシウムがスケーリングし,その性能を阻害する。そこで,曝気用空気中のCO2除去によるスケール生成抑制の効果を検討した。
著者
川島 創
出版者
一般社団法人 火力原子力発電技術協会
雑誌
火力原子力発電大会論文集 (ISSN:2187929X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.145-149, 2014

フィリピン・ティーム・エナジー社のパグビラオ石炭火力発電所において,国内火力の運用ノウハウを生かしたプラント性能管理業務強化タスクとして①プラント性能管理ツールの作成・導入および②現地技術者向けの教育訓練を実施した。本稿では,この技術支援の具体的な取り組み内容を報告する。