- 著者
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荒木 猛
- 出版者
- 佛教大学文学部
- 雑誌
- 文学部論集 (ISSN:09189416)
- 巻号頁・発行日
- vol.102, pp.43-58, 2018-03-01 (Released:2018-04-11)
明代に現れた神怪小説の代表作に、『西遊記』と『封神演義』がある。この両作品はいろんな点で類似するが、中でも注目されるのは、作中に挿入された詩詞に共通するものが少なからず見られることである。このことは、いずれかが原作で、いずれかがそれを借用した為と考えられる。拙論では、ストーリィの展開の中で、挿入された当該詩詞の妥当性を検討した結果、『西遊記』中の詩詞が原作で、『封神演義』のそれはそれを借用したものであるとの結論に達した。
神怪小説
『西遊記』
『封神演義』
成立時代