著者
菊池 聡 金田 茂裕 守 一雄
出版者
信州大学人文学部
雑誌
人文科学論集人間情報学科編
巻号頁・発行日
vol.41, pp.105-115, 2007-03-15

Ninety-five undergraduates belonging to four different hobby groups took two different types of attitudinal assessment measures towards "Otaku" concept ; an implicit measure recently developed by Mori (2006) and two explicit measures developed by Kikuchi (2000). The results showed that these three measures were inter correlated and the implicit measure failed to discriminate the four groups, but most Otaku-cultured group showed a slight positive attitude towards Otaku-concepts. Being Otaku was once strongly associated with negative image among the Japanese students. However, the present results showed the Otaku image has become neutral in both implicit and explicit measures.
著者
篠原 成彦
出版者
信州大学人文学部
雑誌
人文科学論集人間情報学科編
巻号頁・発行日
vol.41, pp.37-46, 2007-03-15
著者
長谷川 孝治 浦 光博 前田 和寛
出版者
信州大学人文学部
雑誌
人文科学論集人間情報学科編
巻号頁・発行日
vol.43, pp.53-63, 2009-03-15 (Released:2015-09-18)

本研究では,低自尊心者における下方螺旋過程に対する友人関係の進展段階の調整効果が検討された。長谷川(2008)は,低自尊心者の下方螺旋過程の存在について明らかにした。すなわち,低自尊心者は,友人が本当に自分のことを大切に思ってくれているかどうかを繰り返し確認するという安心さがし行動をとり,その結果,その友人から拒絶されているという認知が高まる(肯定的に評価されているという認知が低下する)ことが示された。本研究では,このような不適応な相互作用プロセスは,低自尊心者が二者関係の進展段階を考慮していないために生じると予測し,検討を行った。パス解析による検討の結果,低自尊心者は,つきあいの浅い友人に対して安心さがしを行うほど,友人からの反映的自己評価が低下することが示された。また,親しい友人に対して,低自尊心者が安心さがしを行っても,反映的自己評価の低下は見られなかった。高自尊心者は,友人の親しさに関わらず,安心さがしを行うことが反映的自己評価を下げることはなかった。これらの結果について,アイデンティティー交渉の観点から考察された。