著者
権 東祐
出版者
佛教大学大学院
雑誌
佛教大学大学院紀要 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
no.37, pp.25-42, 2009-03

『古事記』と『日本書紀』は各々独立している一つの神話テキストであり、『古語拾遺』も『記』『紀』とともに独立している神話テキストであった。そして、スサノヲという神もそれぞれのテキストの性格によって違う神格を持っていることが分った。したがって、この論文では『古語拾遺』を通して、斎部氏の儀式の現場でスサノヲ神がどのような神格として変貌し、悪神になってきたかを考えたものである。古語拾遺スサノヲ変貌斎部氏中臣祓
著者
加藤 弘孝
出版者
佛教大学大学院
雑誌
佛教大学大学院紀要 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
no.39, pp.1-16, 2011-03

唐代中期の飛錫が著した『念仏三昧宝王論』からは、浄土教、天台宗、禅宗、三階教などの諸思想が重層的に絡み合う特異な思考を見てとることができる。しかし飛錫が主題とした思想、教学は、必ずしも解明されておらず、先だって『宝王論』に見られる諸思想が互いにどのような意図をもって関連付けられたか考察する必要がある。その際、同時代の諸宗及び思想家達の動向を窺うことが最も重要になってくる訳であるが、飛錫の『宝王論』の撰述年代はおろか活動年代に関しても、未だに定説を見ないのが現状である。そこで本稿では『宝王論』の撰述年代及び飛錫の事跡に関する記述を整理し考察していく。飛錫不空『念仏三昧宝王論』安史の乱