著者
長戸路 雄厚
出版者
敬愛大学・千葉敬愛短期大学
雑誌
千葉敬愛短期大学紀要 (ISSN:03894584)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.15-27, 2001-02

最近のがん医療は、社会復帰後の生活維持が容易となるよう、高QOL(生活の質)を達成することに努力が注がれている。高QOL治療法として、近年放射線療法の一つである陽子線療法が着目されている。一方、ここ10年注目されている療法に遺伝子療法があり、そのうち免疫遺伝子療法は、人体が生来的に持つ免疫能を積極活用するもので特に期待が大きい。本論文では、陽子線療法と免疫遺伝子療法の併用をがん治療新機軸として提案し、その可能性を検討した。