著者
小澤 和恵
出版者
埼玉純真短期大学
雑誌
埼玉純真短期大学研究論文集 (ISSN:18827454)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.39-45, 2008-03

本学では、「保育内容指導法」において5領域の分野の指導法について学び、総合的な指導法については2年次後期「保育内容応用指導法」という授業で学ぶ。その成果を、「表現発表会」(2004年度より3回実施)という形で発表してきた。そこで、総合表現であるオペレッタ上演に取り組み、「表現発表会」の目的でもある、表現力と創造性を高め、さらに協力し合う姿勢を養い、幼児教育者としての資質を高めていくことをめざした。オペレッタ上演までの過程において、学生が協力して一つのもの作りあげる難しさと喜びを知り、本番での発表が達成感と共に大きな感動を生み出し人間的成長につながったという実践報告である。
著者
青木 万里
出版者
埼玉純真短期大学
雑誌
埼玉純真短期大学研究論文集 (ISSN:18827454)
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-15, 2009-03-31

筆者は今まで青年期の発達支援に取り組む中で、大学生を対象に自己理解を深める働きかけが学生の自己洞察を促し、自己確立の手がかりとなることを事例研究・調査研究の形で報告してきた。今後、より効果的な自己理解の促進方法を検討するために、本稿では自己理解に関する先行研究を概観することを目的とした。日本及び海外の文献を検索したところ91件が抽出されたが、内容を整理し、自己理解に関するプログラム報告、自己理解因子を含む尺度研究、自己理解の発達研究など、今後の研究に有益と想定される文献55件を検討した。結果、自己理解に関するプログラムの実施は、自己理解に留まらず自尊心、自己受容、自己肯定感、他者理解の向上を始め自己の内面に様々な変化をもたらすことがわかった。特に幾つかの研究報告からは、自己把握に関する質問、自己の捉え直しや自己の一貫性を見出す手法、自己の内的傾向に関する自己理解因子の抽出など、今後の自己理解を深めるプログラムの改良や自己理解尺度の作成に有益な示唆が得られた。また大学生のどの時期にどの場面で、どの位の時間を要して自己理解の機会を提供することが最も効果的かは、今後実践の回数を重ねることでより一層の手法の洗練化が必要である。
著者
鈴木 哲也
出版者
埼玉純真短期大学
雑誌
埼玉純真短期大学研究論文集 (ISSN:18827454)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.55-64, 2008-03

学生たちが持つ生命倫理の実態を解明し今後の理科教育における生命倫理の内容の導入の可能性を明らかにすることを目的としている.1生命倫理の諸問題の知名度の上位は体外受精,人工授精,臓器移植,安楽死,脳死判定(70%〜80%)である.2生命倫理の諸問題における意思決定主体では、自分の意思決定が必要なのは精子バンク,臓器移植,体外受精,出生前診断,リビングウイルが30%から40%を占めており、自己と家族が必要なのは臓器移植,脳死体の利用,人工妊娠中絶,安楽死,代理母(30%〜40%)、さらにクローン技術や中絶,遺伝子操作等は絶対に行ってはいけないと同時に生命尊重に反していると考えられている.3生命倫理に関する内容のシーケンスでは半数以上が小・中から理科の中で生命倫理が必要であり、高では自ら意思決定し各個人の立場を明確にすることまで必要であるとする.最後に,調査の結果を踏まえ理科教育における生命倫理の内容のシーケンスの例を示した。