著者
高畠 幸司
出版者
富山県農林水産総合技術センター[森林研究所]
雑誌
富山県農林水産総合技術センター森林研究所研究報告 (ISSN:18837298)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-7, 2011-03 (Released:2012-12-06)

カシナガキクイムシによるミズナラ被害材について,シイタケ・ナメコ菌床栽培の培地基材としての利用性を検討した。シイタケ菌床栽培では,ミズナラ被害材は,ブナ,健全材に比べて子実体収量,子実体発生個数が多くなった。ナメコ菌床栽培では,ミズナラ被害材は,子実体収量,子実体発生個数でブナに比べて劣ったが,健全材に比べて多くなった。これらのことから,ミズナラ被害材はシイタケ菌床栽培の培地基材として有用であること,ナメコ菌床栽培では健全なミズナラ材と同様に使用できることが明らかになった。