著者
高畠 幸司
出版者
富山県農林水産総合技術センター[森林研究所]
雑誌
富山県農林水産総合技術センター森林研究所研究報告 (ISSN:18837298)
巻号頁・発行日
no.3, pp.1-7, 2011-03 (Released:2012-12-06)

カシナガキクイムシによるミズナラ被害材について,シイタケ・ナメコ菌床栽培の培地基材としての利用性を検討した。シイタケ菌床栽培では,ミズナラ被害材は,ブナ,健全材に比べて子実体収量,子実体発生個数が多くなった。ナメコ菌床栽培では,ミズナラ被害材は,子実体収量,子実体発生個数でブナに比べて劣ったが,健全材に比べて多くなった。これらのことから,ミズナラ被害材はシイタケ菌床栽培の培地基材として有用であること,ナメコ菌床栽培では健全なミズナラ材と同様に使用できることが明らかになった。
著者
大宮 徹 小林 裕之
出版者
富山県農林水産総合技術センター[森林研究所]
巻号頁・発行日
no.11, pp.25-38, 2019 (Released:2019-08-27)

立山弥陀ヶ原の追分付近における人為的攪乱の履歴を再現するため,過去の空中写真と地形図を比較検討した。GISを用いた解析により,1912年以降の登山道と車道の形成の経緯が明らかになった。この地域はラムサール条約に登録されているが,景観復元にあたっては,植生とともに,歴史的遺跡も適切に保全する必要がある。