著者
山口 豊
出版者
岩手大学教育学部英語教育講座
雑誌
岩手大学英語教育論集 (ISSN:13447807)
巻号頁・発行日
no.2, pp.64-73, 2000

あなたがカウボーイであったり、またはカウボーイの親しい友人がいるのでもなければ、カウボーイが実際どういった人たちなのか、また彼らの生活がどういうふうなのかを知るのは難しい。我々のまわりにあるカウボーイたちの姿のほとんどは、偶像化されたものである。世の中はカウボーイもどきであふれ、日本にいるからあたりまえだが、真のカウボーイを見つけるのは困難である。特に最近の若者たちがファッションとして身につけるウェスタン風の帽子や、その他の衣服や靴などを見ると、カウボーイたちの姿(「かっこう」と言ったほうが良いかも知れない)がどこか一人歩きしている感じがある。最近よくテレビに出て、いろいろな分野での意見を述べているテリー伊藤(もはや若者ではないが、若者文化に理解のある)など、その代表のようなものだろう。
著者
星野 勝利 HOSHINO Katsutoshi
出版者
岩手大学教育学部英語教育講座
雑誌
岩手大学英語教育論集 (ISSN:13447807)
巻号頁・発行日
no.1, pp.80-94, 1999

Adventures of Hucklebrrγ Finn(1885,以下Huckleberry Finn)の冒頭で、語り手の少年Huckは、Adventures of Tomyen(1876,以下Tom Sawyer)に触れる。Huckによれば、Tom Sawyerという本は、「マーク・トウェインさん(Mr.Mark Twain)」が書いた本で、だいたいは「ほんとのこと(truth)」が書かれているが、「尾ひれをつけたところ(Stretchers)」も少しあるという。しかしこの「尾ひれ」に関して、Huckは、著者である"Mr.Mark Twain"を弁護する。理由は、「うそをっいたことのない人などみたことない(I never seen anybody but lied one time or another)」(1章)からである。1