著者
久保田 美央 鈴木 健治 髙橋 啓治 芳賀 みのり
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.13-18, 2019 (Released:2019-06-14)

日本企業でイノベーションが起きにくいことが課題になって久しい。本研究は、創業以来115年間イノベーションを生み出し続けているA社に着目し、日本企業へイノベーションのヒントを示すことを目的として実施した。書籍や新聞、ウェブ情報、A社訪問での現物体験、及び特許情報を統合して検討し、様々な領域に渡るフィルム事業の事例を複数解析することで、A社のイノベーションのヒントを解明したのでこれを報告する。
著者
三橋 敬憲 青木 文男 高梨 睦 奥井 隆雄
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.7-12, 2019 (Released:2019-06-14)

本研究では、特許出願を戦略的に行っていると考えられる中小企業を選択し当該企業により形成された特許出願網が同業他社にどのような影響を与えたのかを検討した。介護入浴装置業界のマーケットリーダーであるO社を分析対象として選定した。O社を含む主要3社は介護入浴装置市場において市場シェアを伸ばし、現在では寡占市場を形成している。このような状況を形成する上で3社の特許出願網が寄与していると仮定し、主要3社の出願が他社出願の権利化阻止、つまり拒絶査定での引用として挙げられた件数を確認した。そのうえで主要3社の引用文献群の中でのO社の占有率を評価した。さらに、O社の出願の特徴及び知財戦略の関係について検討した。