著者
鈴木 健治 髙橋 啓治 芳賀 みのり 久保田 美央
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.266-272, 2020-05-01 (Released:2020-05-01)

優れた知的資産を持つ日本企業が,世界に新たな市場を創り出すイノベーションを起こすために,何ができるだろうか。本研究では,イノベーションを持続的に生み出す海外企業の市場情報と同社の知的財産の因果関係が分析的に調べられた。その結果,まず,市場シェアに知財情報を関連づけて,5つの図に描く市場情報駆動型の新しい分析方法が確立された。この5つの図は,企業の市場シェア構築への知的財産の影響を明確にするため,経営デザインシート作成の補助ツールとしても有用である。続いて,この市場情報駆動型の分析方法により,日本企業がイノベーティブな組織に変わるための6つの質問が提案された。
著者
金子 淳 遠藤 彥美 鈴木 健治
出版者
Japan Foundry Engineering Society
雑誌
鋳物 (ISSN:00214396)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.22-28, 1952

We have troubled ourselves about the pinholes of steel castings cast in green sand moulds, so studied the cause of the pinholes and made them clear to be in the relation to hydrogen gas.</br>  We made efforts chiefly to examine the influeuces of green sand factors on the pinholes, casting the samples of molten steel in various conditions of green sand moulds. And after analysed hydrogen gas of the samples, we checked up the fractures of them whether there were pinholes or not.</br>  The results obtained are as follows.</br> 1) It's proved that the pinholes of green sand mould castings are caused by hydrogen gas when it is contented over 8 cc.⁄100 gr. in the cast samples.</br> 2) When the clay % of green sand is 12% and moisture % is varried from 5% to 8%, hydrogen gas in cast samples increases with the increase of moisture, and the increased amounts are under 2 cc.⁄100 gr.</br> 3) When the moisture of green sand is 5% or 7%, and clay % is varried from 11% to 17%, hydrogen gas is most contented in the samples at about 15% of clay.</br> 4) Hydrogen gas shows some increases with the decrease of permeability from 400 to 140 A. F. A.</br> 5) The relation among moisture, clay and pinholes is cleared, and 5% moisture and 12% clay of green sand are standard % in order to get sound steel castings.</br> 6) The samples cast in green sand moulds are (3 c.c. ⁄ 100 gr hydrogen gas) more rich than samples cast in a copper mould from a ladle. Therefore the hydrogen gas in molten steel just before tapping must be kept under 4 c.c. ⁄ 100 gr, considering the increase of 1 c.c. ⁄ 100 gr during the interval from the furnace to the ladle.
著者
山本 宏 木村 真一 永井 康史 鈴木 健治 橋本 英一 高橋 伸宏 加藤 松明 高山 慎一郎 河原 宏昭
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.19-26, 2006 (Released:2006-09-27)
参考文献数
18
被引用文献数
2

研究開発活動を発展させていく上において,その意義,内容,基本的な考え方などをわかりやすく説明し,研究内容に親しんでもらう,いわゆる教育啓蒙活動は欠くことのできない重要な課題である.NICTではマイクロラブサット1号機での実験により撮影された地球画像を直接メールで配信する「マイクロオリーブ実験写真のメール配信」実験を実施してきた.本論文では,我々が実施したメール配信実験の概要を紹介する.また,配信状況と実験開始からの登録数の遷移について検討する中で,本実験の参加者がインターネットにおいてどのように広がっていったかについて考察する.さらに,アンケートなどで得られた一般の方々からの生の声から,一般の人々が本実験に対してどのような関心を持ったのかについて検討する.これらの情報には,インターネットを用いた情報提供について何が効果的か,また一般の人々が宇宙開発についてどのような関心を持っているのかといったことについての,重要なヒントが含まれていると思われる.
著者
阿部 憲治 鈴木 健治
出版者
[宇都宮大学農学部]
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.29-42, 1983 (Released:2011-03-05)
著者
久保田 美央 鈴木 健治 髙橋 啓治 芳賀 みのり
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.13-18, 2019 (Released:2019-06-14)

日本企業でイノベーションが起きにくいことが課題になって久しい。本研究は、創業以来115年間イノベーションを生み出し続けているA社に着目し、日本企業へイノベーションのヒントを示すことを目的として実施した。書籍や新聞、ウェブ情報、A社訪問での現物体験、及び特許情報を統合して検討し、様々な領域に渡るフィルム事業の事例を複数解析することで、A社のイノベーションのヒントを解明したのでこれを報告する。
著者
磯貝 光雄 掛谷 英紀 鈴木 健治 荒川 佳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.363, pp.33-38, 1999-10-18
被引用文献数
1

超3角形図形処理をベースとしたCGライブラリ「UNIVERSライブラリ」と至近距離を含めた立体空間を映像として提示する据付型立体ディスプレイ「FLOATS」を組み合わせることで手元に仮想立体空間を提示するシステムが構築される。超3角形図形処理の有する高速な演算機能によって、複雑な形状をもつ仮想物体もリアルタイムで操作することが可能となる。
著者
鈴木 健治 高橋 卓 岡本 英二 井家上 哲史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.95, no.514, pp.1-6, 1996-02-16
被引用文献数
5

3日5周回で回帰する準回帰軌道をとる楕円軌道の周回衛星となったETS-Uの各種回線を用いた通信実験を行うためには,時々刻々変化する距離変化率に伴うドップラーシフトを補償する必要が生じた.そこで,軌道要素から計算したドップラーシフト量の補正を加えるオープンループ制御と,パイロット信号を毎分観測して補正を加えるクローズドノレ-プ制御を併用した周回衛星好Cシステムを開発した.これにより士100Hz以内に制御でき各種通信実験が可能となった.
著者
高橋 卓 山本 伸一 鈴木 健治 李 還幇 井家上 哲史 岡沢 治夫 若菜 弘充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, pp.585-586, 1995-03-27
被引用文献数
4

技術試験衛星6型ETS-VI(きく6号)は1994年8月28日16時50分にH-IIロケットで打ち上げられたが、アポジエンジンの不具合のため静止軌道へ投入できず、現在3日5周回帰の準回帰軌道上にある。現在、CRLではETS-VIのSバンド衛星間通信ミッション(SIC)とミリ波衛星通信ミッション(OCE)および光通信ミッション(LCE)を使用した実験を行っている。このうちでSバンドとミリ波の実験は鹿島宇宙通信センターで行っている。この鹿島地球局に対して衛星が周回軌道をとっているために行った対策について、さらにこれまでに実施した実験について速報として報告する。