著者
佐野 彦麿
出版者
独立行政法人 科学技術振興機構 情報事業本部
雑誌
情報科学技術研究集会予稿集 第39回情報科学技術研究集会予稿集
巻号頁・発行日
pp.000003, 2002 (Released:2002-11-12)
参考文献数
4

科学技術分野における言語、とくに英語の使用動向を大規模データベースを検索することで定量的に求めた。化学分野の代表的なデータベースであるCAファイルを対象に雑誌論文に用いられている主要言語の、ここ30年間の使用動向を調べた。他の言語の使用割合が低下しているのに対し英語は1970年の54%から2000年には82%になっている。このシェア増加は非英語国民による英語論文の増加による。日本、中国、フランス、旧ソ連諸国における英語論文の増加傾向についても調べた。国際語たる英語による発表の意義について読者、著者の立場、情報流通の面から論ずる。