著者
佐野 彦麿
出版者
独立行政法人 科学技術振興機構 情報事業本部
雑誌
情報科学技術研究集会予稿集 第39回情報科学技術研究集会予稿集
巻号頁・発行日
pp.000003, 2002 (Released:2002-11-12)
参考文献数
4

科学技術分野における言語、とくに英語の使用動向を大規模データベースを検索することで定量的に求めた。化学分野の代表的なデータベースであるCAファイルを対象に雑誌論文に用いられている主要言語の、ここ30年間の使用動向を調べた。他の言語の使用割合が低下しているのに対し英語は1970年の54%から2000年には82%になっている。このシェア増加は非英語国民による英語論文の増加による。日本、中国、フランス、旧ソ連諸国における英語論文の増加傾向についても調べた。国際語たる英語による発表の意義について読者、著者の立場、情報流通の面から論ずる。
著者
新井 紀子
出版者
独立行政法人 科学技術振興機構 情報事業本部
雑誌
情報科学技術研究集会予稿集 第40回情報科学技術研究集会予稿集
巻号頁・発行日
pp.B61, 2003 (Released:2003-11-14)
参考文献数
3

「e-教室」プロジェクトは、新井らが開発を行った「NetCommons」という情報共有ポータルシステムを活用して、研究者·教員らが協力しながら、中高校生とともにインターネット上の学びのコミュニティを創出する試みである。「NetCommons」では、インターネット上で提供されているデジタルコンテンツを、ニーズに応じて、柔軟に活用しながら、テキストと画像を組み合わせて投稿できる掲示板システムを提供している。「e-教室」に参加している学習者は、学習支援者とともにコミュニティを形成しながら、インターネット上の学びの空間を体験する。ここでは、デジタル教材を利用しながらも、既存のシナリオにはとらわれない、自由度の高い総合的な学習を実現している。
著者
長谷川 伸作 井上 仁 陶山 昭彦 徳永 章二
出版者
独立行政法人 科学技術振興機構 情報事業本部
雑誌
情報科学技術研究集会予稿集 第40回情報科学技術研究集会予稿集
巻号頁・発行日
pp.A62, 2003 (Released:2003-11-14)
参考文献数
14

感染症の流行周期、流行パターンには様々な環境要因が影響を及ぼすと考えられる。感染症発生動向調査1981年からの22年間データの時系列解析により、都道府県別感染症の流行周期特性を明らかにした。また流行の周期特性に影響を及ぼすと考えられる要因について検討した。流行周期解析の結果、感染症それぞれの固有の、また地域特有の流行周期、流行パターンが示された。水痘は通年発生で、季節的流行を示した。風疹は1年の他に5年周期の大流行を示し、流行性耳下腺炎は通年発生で4年周期、麻疹は1,3,7年周期、数年毎の大流行と季節変動を反映した1年周期の極小波を示した。流行周期に影響を及ぼす要因の検討から、水痘、風疹、手足口病などの流行周期特性は温量指数·寒さの指数に大きく影響を受け、麻疹、流行性耳下腺炎では人の接触度合いとの関連が顕著であることが示された。
著者
田中 雅章 吉田 要
出版者
独立行政法人 科学技術振興機構 情報事業本部
雑誌
情報科学技術研究集会予稿集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.133-138, 2001

三重県では,ブロードバンドインターネットのインフラとして都市型ケーブルテレビの整備が進んでいる。CATVインターネットは,ケーブルモデムを経由して直接10BASE-TのLANのように取り扱うことが出来る。筆者らはCATVインターネットを広域なLANと見なして,動画送信が行えないか検討を行った。CATVインターネットの速度測定の結果は下りの実効速度が約3Mbpsもあり,広域なLANネットワークとして充分に使えるとの見通しが立った。実際にCATVインターネット網で動画のマルチキャストである,PrimeCastを使って動画送信実験を行った。PrimeCastは,MPEG4に準拠するQualityMotionを応用したシステムである。QualityMotionは,特別な器機を必要としない動画配信システムで,市販のビデオキャプチャーとサウンドボードさえあればシステムを構築することが出来る。今回はこの環境を最大限に生かし,低価格なテレビ会議システムやインターネット放送局の実現性が高いと考えられる。今回はさらに小学校における応用事例を試作したので報告する。