著者
正木 和明 楓 重彦 飯田 汲事
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告 B (ISSN:03870812)
巻号頁・発行日
no.14, pp.p193-198, 1979-03

1978伊豆大島近海地震による被害を,1月21,22の両日,東伊豆町,河津町,天城揚が島町,下田市を中心に調査した。死傷者数,全半壊家屋数,斜面崩壊数など被害の全体を把握するとともに各地の被害についても調査した。また,墓石の転倒,回転,移動についても調査した。調査より,被害は稲取から天城峠方向に推定される断層近傍に集中し,特に斜面崩壊による被害が多いことがわかった。墓石被害の調査からも断層近傍で震度が大きいことがわかった。以上の点より今回の地震は1974伊豆半島沖地震と類似していることがわかった。
著者
飯田 汲事
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告 B (ISSN:03870812)
巻号頁・発行日
no.13, pp.p169-180, 1978-03

ダムの貯水による地震の発生が1940年以来問題になっているので,その問題を調べた。外国においては地震の発生によりダムに被害を与えた例が多い。地震の発生と貯水量・ダムの高さ・貯水速度・地盤の状態との関係を示した。また日本においてもダムの貯水池付近で地震活動が増加した若干の例があるので,それらについて述べ,水と地震との関係例にも言及した。