- 著者
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三味 祥子
実藤 基子
吉田 和美
- 出版者
- 日本赤十字広島看護大学
- 雑誌
- 日本赤十字広島看護大学紀要 = Bulletin of the Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing (ISSN:13465945)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, pp.37-44, 2012
初回臨地実習に臨む1年次看護学生が,自分たちで作成したチェックリストを活用したことで,学生が接遇やマナーをどのように意識し,捉えたかについて分析し,今後の接遇教育への示唆を得ることを目的とした。結果は,【服装や髪型に清潔感を意識し学生らしく整えた身だしなみ】,【コミュニケーションを積極的に行う気持ちを持ち続け築けた患者との関係性】等の6つのカテゴリーを初回臨地実習の接遇やマナーで良くできたと感じ,【学生としての基本的なマナーの再認識】,【実習で学ぶ学生として大切と感じた積極的な姿勢】等の6つのカテゴリーを次回臨地実習へ向けた自己課題としていた。接遇・マナーを実践することは,患者に安心感を与え,患者との信頼関係が結ばれることにつながる。よって,これからも学生が臨地実習で接遇・マナーを実践し,人間関係を豊かにできる人材となるよう接遇における教育開発を実践していく必要性があることが示唆された。