著者
朝倉 真一 野嶋 政和
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録 平成15年度日本造園学会全国大会
巻号頁・発行日
pp.59, 2003 (Released:2003-09-01)

本論は、地域コミュニティ活性化を目的としたフリーマーケットについて、京都市内の3つの事例を挙げ、構成主体(空間管理者・主催者・出店者・利用者)の認識を通じてその特性を明らかにし、今後の課題を検討した。その結果、出店者・利用者はフリーマーケットのコミュニケーション・レクリエーションの場としての意味を共有する関係にあり、その中で一般市民・素人の出店が重要な役割を担っていること、そしてこうした特性を支えるためには、既存の露店組合等による管理とは異なる幅広い出店者層の受入れと、管理運営や出店者構成における地域横断的な出店者ネットワークの活用、地域組織等の地域資源の活用が重要であることが明らかになった。