著者
桑畑 洋一郎
出版者
梅光学院大学
雑誌
梅光学院大学論集 (ISSN:18820441)
巻号頁・発行日
no.50, pp.48-70, 2017

本研究は、HTLV-1対策推進協議会における議論がいかなるもので、どのように変化しているのか、計量テキスト分析ソフトKHcoderを用いて分析し、それを元に病に対する公的対策がいかに議論されどのように決定されるのか俯瞰的に明らかにするものである。研究の結果、第1に議論が重ねられていくことで、総花的議論から徐々に収斂していくこと、第2に当事者の思いを公的対策としていかに反映させるかといった議論に変化していくこと、第3に専門家による議論であっても、何らかの社会規範と関連付けて病が理解されていることが明らかとなった。
著者
鍋島 幹夫
出版者
梅光学院大学
雑誌
梅光学院大学論集 (ISSN:18820441)
巻号頁・発行日
no.44, pp.94-103, 2011

関西を拠点に、音楽や美術の要素を大きく取り入れ、演劇・舞踊・マイムのどれにも属さないパフォーマンス的演劇活動を行っている劇団「維新派」。その舞台表現は、演劇の可能性を考える上で意義があるという立場から、彼らの演劇が持つ「子供」という要素を舞台表現の方法としてとらえ、その観点から演劇における問題点について考え、上演作品を元に検証する。