著者
加藤 重男 仲谷 新治
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
機械学會論文集 (ISSN:21851123)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.323-328, 1935 (Released:2008-03-28)

機関車及び動車用ヂーゼル機関の各國並に我が國における發達と現状を説く。
著者
窪田 格太郎
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
機械学會論文集 (ISSN:21851123)
巻号頁・発行日
vol.2, no.7, pp.291-303, 1936-05-01 (Released:2008-03-28)
被引用文献数
1 1

羽根車の刻み円外側の輪廓線が円弧の場合と円漸開線の場合とに於て畫法で輪廓線を決定する代りに算式を用ふる方法を研究して、羽根車の回轉角の函数で表す輪廓線の方程式を求めた。羽根車の各部の適當な比例を定めて、輪廓線の向径及び直交軸座標の刻み円半径に対する比を算出して数式による設計を容易にした。
著者
藤野 篤之
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
機械学會論文集
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.12-19, 1935

比例中心距離式に依る標準齒車で齒數の少い場合の缺陷を補ふためには、自在中心距離式を用ゐて齒面のアンダーカッチングを避け、同時に噛合されたときの接觸率及び作用面の値が大きく又滑り比の絶對値が小さくなる様に設計することを要する。從つて優良なる齒形を削成するために最も重要なる點は、齒面とすべきインボリュート曲線部分の選定であるが、これは同時に齒底円の半径を適當に決定することを意味する。著者の命名に依るフルマーク齒車は標準ラック型カッタ又は標準ピニオン型カッタで削成する自在中心距離式のものである。標準ラック型カッタで削成する場合にあつては、組合せ毎に齒の高さが異るから工作及び實用上不便であるが、著者は標準ピニオン型カッタで削成する場合に於て、齒底円の半径を適當に定めると中心距離は前者の場合と等しく、且大齒車の齒數が或る程度を超える組合せにあつては、小齒車の齒數に関係なく齒の高さは常に全高となることを見出した。本論文は標準ピニオン型カッタで削成する自在中心距離式のフルマーク齒車に於る齒底円の半径の決定方法を主として記述し、標準ラック型カッタに依る場合をも併せて叙述したものである。
著者
竹中 二郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
機械学會論文集
巻号頁・発行日
vol.3, no.12, pp.217-219, 1937-08

引張試驗における伸は標点距離に比例し、断面積の平方根(丸棒の場合は直径)に比例すると云ふBarbaの法則が一般に認められてゐるが、標点距離或は斷面積が著しく相違するものに対してこの法則が実驗の結果と適合しないことに気付き、この点を調査し併せて断面縮率と試驗片断面との関係を調査した。伸の測定は従耒の粗雜な方法では満足出耒ないので、著者の考案になる第1図の様な目盛及び測伸機を用ひて十分精密に測定した。この機械では標点距離を分割して目盛を切ることも出耒又切断後の標点距離の分割目盛間の伸びた長さをも測ることが出耒る。Tは試驗片で左右に滑ることの出耒る台の上に取りつけ、S及びDの目盛を見ながらハンドルH_1を廻して台を滑らせ適當な位置に耒たときこれを止めハンドルH_2を廻して刄物Cにより標点を試驗片に刻む。この方法により任意の長さの間隔に標点を刻むことが出耒る。又5mmの倍数だけ試驗片台を滑らせたとき台の動きが止るやうにも出耒るから5mmの倍数の長さの間隔に標点を刻むときには一々尺度の目盛を見ることをせずにハンドルを廻すだけで標点を刻むことが出耒る。切断した後の伸びた標点距離を測定するには切断面に於て一定圧力になるやうに試驗片の両端をばねの付てゐるねぢで圧し付けて台上に固定し、ハンドルH_1で台を滑らせ標点を顕微鏡のクロッスヘーアに合せてS及びDの目盛で長さを0.02mm迄読むことが出耒る。