著者
相澤 清晴 馬場口 登
雑誌
研究報告 オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.6, pp.1-1, 2012-02-16

ACM マルチメディア国際会議 (ACM Multimedia) が 2012 年 10 月 29 日~11 月 2 日の日程で奈良新公会堂にて開催される.今年,この会議が 1993 年に始まって,ちょうど開催 20 周年にあたる記念すべき年でもある.この会議は,ACM SIG-MM のフラッグシップ会議であり,マルチメディア分野での最も重要な学術会議である.近年のマルチメディア国際会議の動向,特に,昨年米国で開かれた ACMMultimedia2011 の状況などを織り交ぜて,本会議に関する紹介を行う.日本での Multimedia 2012 におけるプログラムの特徴などについても紹介する.ACM Multimedia 2012 is held from Oct.29 to Nov.2, 2012 at Nara Prefecture New Public Hall. This year we celebrate 20th Anniversary of the conference since it started 1993. It is the flagship conference of ACM SIG-MM and it is the premier conference in the field of multimedia. In this talk, recent trend of this conference is introduced.
著者
石井 大祐 渡辺 裕
雑誌
研究報告 オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2012-AVM-76, no.1, pp.1-5, 2012-02-16

近年画像特徴量を用いた画像認識技術の発展は顕著である.これまで画像認識では,主に自然画像を対象とした特徴抽出,記述および解析が行われてきた.一方,電子書籍および電子コンテンツの領域では,電子化されたマンガが一般的になりつつある.電子コンテンツの利便性を高める上で,マンガにおける内容理解技術は重要である.本稿ではマンガを対象としたキャラクターの検出手法について検討し,HOG 特徴量および SVM を利用したキャラクターが存在箇所の検出を試みた.結果としてキャラクターの瞳部分を学習に使用した際に顔全体の画像を学習に使用した場合と比較して,誤検出を抑えつつキャラクターの顔位置が検出されることを確認した.
著者
小林 大祐 横張 和也 新田 高庸 上倉 一人 如澤 裕尚
雑誌
研究報告 オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.2011-AVM-74, no.8, pp.1-6, 2011-09-14

自然な映像コミュニケーションサービスを実現するためには,映像符号化の低遅延化が重要となる.本研究では,10msec 以下のコーデック遅延を実現する超遅延映像符号化の実現に向け,符号化を行う処理単位を細分化して遅延を短くすることに着目した.本報告では,複数マクロブロックライン単位ごとに対して第一符号化→復号 (解析) →第二符号化を行う 2 パスアルゴリズムを用いる方式において,細分化した処理範囲内での符号量制御.画質向上を行う処理の予備検討を行った.ソフトウェアシミュレーションにより,従来の 1 フレーム単位から更に細分化された符号化処理においても,同一ビットレートにおける画質が向上することが確認された.