著者
阿部 守
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第五分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of University of Teacher Education Fukuoka. Part V, Art, health and physical education and home economics (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.25-39, 2020-03-10

戦後,改革的芸術系大学は,如何にバウハウスの教育を受け入れ,発想法教育学は,どのように成立し,波及したかについて検証してきた。我が国では,バウハウスの基礎造形教育の実践は,主にバウハウスにおける造形理論家で教育者のヨハネス・イッテンの影響によるところが大きかった。 本論文では,そのバウハウスの影響の下,基礎造形の解釈とその制作方法について,どのような人々が教育実践を行ったかについて示す。特に福岡において重要な教育者,創造者,そしてデザイナーであった柏崎栄助の足跡とデザイン・構成教育について考察し,造形芸術における感性を研ぎ澄ます教育について考察する。