著者
立野 龍太朗 本多 壮太郎
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第5分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of University of Teacher Education Fukuoka. 福岡教育大学 編 (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
no.65, pp.115-121, 2016

'4 Stance Theory' is the latest theory that categorizes characteristics of body movement into four types. The purpose of this study was to examine the effectiveness of kendo teaching that applies 4 stance theory, with focus on changes in the striking time. The subjects of the study were 31 students (23 males and 11 females) who belonged to a university Kendo club. They were divided into 4 groups (A1, A2, B1 and B2) by type checking followed by measuring their striking times as pre-test. Each group was then given some instructions such as how to hold middle-guard position and how and with what image they move their bodies for striking, according to characteristics of their own types. Post-test was then conducted to compare their striking times with those of the pre-test. The results indicated that the average times of their striking actions were significantly shorten in all groups, irrespective of the differences in their types, the contents of instructions given, gender and levels. Thus it was suggested that teaching that applies 4 Stance Theory to Kendo could be a useful method to shorten practitioners' striking time.
著者
秋永 優子 上池 葉月 糦須海 圭子 八尋 美希 甲斐 純子
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第五分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of Fukuoka University of Education. Part V, Art, health and physical education, and home economics (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.151-159, 2014-02-10

The way of learning on rice cooking was discussed from the viewpoints of utensil for cooking rice in the homemaking course at the elementary schools. The description in the course books had not made big changes. In the other hand, commentaries in elementary textbooks have changed little by little with the change of the times. The utensil for cooking rice in the cookery practice class of the homemaking course differed among regions and among schools. It may be important that the content of the subject, the homemaking course, adapts to the daily lives of students.
著者
阿部 守
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第五分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of University of Teacher Education Fukuoka. Part V, Art, health and physical education and home economics (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.25-39, 2020-03-10

戦後,改革的芸術系大学は,如何にバウハウスの教育を受け入れ,発想法教育学は,どのように成立し,波及したかについて検証してきた。我が国では,バウハウスの基礎造形教育の実践は,主にバウハウスにおける造形理論家で教育者のヨハネス・イッテンの影響によるところが大きかった。 本論文では,そのバウハウスの影響の下,基礎造形の解釈とその制作方法について,どのような人々が教育実践を行ったかについて示す。特に福岡において重要な教育者,創造者,そしてデザイナーであった柏崎栄助の足跡とデザイン・構成教育について考察し,造形芸術における感性を研ぎ澄ます教育について考察する。
著者
鈴木 淳 大山 泰史
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第五分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of Fukuoka University of Education. Part V, Art, health and physical education, and home economics (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
no.61, pp.65-72, 2012-02-10

本研究では,近年バスケットボール審判員の能力として注目されているゲームコントロールについて注目し,国際審判として活躍した審判員を対象にゲームコントロールに関する実践知を知識化し,審判員および指導者育成に役立つ知見を実践現場に提供することを目的とした。その結果,「コミュニケーション力」「技術の理解」「戦術の理解」というコアカテゴリーを得ることができた。「技術の理解」「戦術の理解」によって,「先を見通した笛」が可能になり,観客の面白さにつながるゲームコントロールが可能になる。また,「技術の理解」「戦術の理解」に基づいたバスケットボールによって「正しいバスケットボール」をさせることが可能になり,チームや選手の能力を発揮させ,ゲームコントロールが可能になることが分かった。また,「技術の理解」「戦術の理解」には「コミュニケーション力」が大きな影響を及ぼしたことが分かり,審判員は日常生活の段階から人とどのように接するかが問われ,それがチームや選手とどのように接するかに影響を及ぼし,審判員としての能力形成に大きな影響を及ぼすことが分かった。
著者
小津和 俊洋 鈴木 淳
出版者
福岡教育大学
雑誌
福岡教育大学紀要. 第5分冊, 芸術・保健体育・家政科編 = Bulletin of Fukuoka University of Education. 福岡教育大学 編 (ISSN:02863243)
巻号頁・発行日
no.64, pp.123-127, 2015

本研究では,九州大学バスケットボール連盟に加盟している大学の指導者で,全日本学生バスケットボール選手権に5年連続で出場しており,成年国体のコーチや学生選抜でもコーチを努めた経験がある指導者A 氏に対して,オンボールスクリーンに関する指導法をSACT という質的研究を用いて分析し,オンボールスクリーン成功の考え,オンボールスクリーンに関する指導方法,オンボールスクリーンの指導をどのように選手に伝えているかを調査することを目的とした。 その結果オンボールスクリーンの成功は,ズレを作り数的有利を作りだすことが,指導者A 氏が考えている成功だった。オンボールスクリーンの指導方法は,細かいファンダメンタルを行なうと選手の個性が制限されてしまうため,選手のもっている技術や考えを活かして,チームで決めたオフェンスのパターン練習を多くすることにより成功体験を体感してよいイメージでオフェンスが出来るように,練習の工夫をして行なっていた。 指導者から選手への伝え方としては,動きをはっきりすることを選手に伝え,チームが描いている動きを表現出来ない場合は,指導者が具体的に動きの内容を伝えて選手を納得させた上でプレイを行なわせるという指導方法をとっていた。